創業230年を超える(株)福寿園は、この度メタバース空間にてお茶をテーマとした「metaCHA　京•山城ワールド」を開発し、3月13日より公開している。このワールドはソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」上にオープンし、世界中の人々にお茶に親しんでいただく機会創出とお茶を囲んだ楽しい時間を提供できればと願っている。創業の地である京都•山城地域の幻想的な茶室や日本一の高さの富士山の山頂でお茶を楽しむバーチャルならではのひとときをお楽しみ下さいという。

企業で初めての「お茶をテーマとしたメタバース空間」を制作
   福寿園の創業地でもある「京都•山城」の歴史は、平安や奈良時代よりも古い飛鳥時代に遡る。緑豊かな自然と厳しさを併せ持つこの地は、由緒ある寺院が多く存在し、俗世を離れた山岳修験の拠点とされ荘厳な雰囲気につつまれている。この場所を入り口とし、さまざまな世界へとワープしてお茶を楽しんでいただく(当初は2ワールド)。
   本ワールドではVRゴーグルとコントローラーを用いることで、 お抹茶を点てたり、飲んだりといったリアルな動作を非日常の空間の中、圧倒的な没入感で楽しむ体験ができる。「metaCHA　京•山城ワールド」は日本初※の取り組みだ。
※自社調べ 2024年2月時点 企業発のお茶をテーマとしたメタバース空間の制作として
開発の想い
   私たちは茶をCHAと捉え、お茶の文化(Culture)、健康(Health)、快適さ(Amenity)の創造を目指している。福寿園では宇治茶の伝統を守り育てることと共に、一人でも多くの方にお茶の素晴らしさをお伝えする取り組みを行ってきた。江戸後期にこの地、京都•山城で産地問屋として始まり、昭和27年には、お客様に香り良いお茶を直接お届けしたいとの思いから京都駅に直売店一号店を出店した。近年ではお茶づくりを気軽に体験できる施設を各所に開設するなど、お茶に親しんでいただき、お茶が人生を潤す一助になればと尽力している。
   この度、メタバースおよびVR技術を活用したお茶体験を開発し、これまで日本茶•緑茶にあまり関心をお持ちでなかった方、関心があっても中々踏み出せずにいた方へのきっかけづくり、また遠方などの理由でお集りいただけない方でも、物理的な制約を超えてお茶を楽しむ空間を提供し世界中の人々に、お茶に親しんでいただく機会創出とお茶を囲んだ楽しい時間を提供できればと願っている。
「メタチャする？」みんなで集まって気軽にコミュニケーション


   同社ではメタバース空間でお茶を楽しむことを「metaCHA(メタチャ)」と名付けた。ひと昔前、一般家庭にあった食事やだんらんなどをする部屋が「茶の間」と呼ばれていたように、手軽に楽しめる美味しい飲み物で、心に安らぎを与えてくれるお茶は、人と人との交流の場におけるコミュニケーションツールとして重要な役割を担ってきた。
   また、カフェや喫茶店に行く、何らかの飲み物を一緒に飲もうと友人を誘うときに「お茶する？」「お茶行こう」という言葉は世代を問わず使われている。今後ますます発展していくバーチャルな空間においても、世界中の人々が気軽に集まり楽しく交流できる次世代の「茶の間」としてこのワールドをご利用いただき、「メタチャする？」の合言葉で茶を介したコミュニケーションを楽しんでいただきたいと思う。
けいはんな学研都市に実在する「福寿園CHA遊学パーク」内の茶室を幻想的に再現

ワールドの奥へ進むと聖地 京•山城の仏さまと出会うことができる。「そなたを茶を巡る旅へと連れて行ってしんぜよう」との導きの言葉とともに別の場所へとワープする。
富士山の山頂でお茶会




   日本一の高さを誇る富士山の山頂では、ご来光を眺めながら木枠で組み立てられた空間でお茶を楽しむことができる。マグマで熱せられた茶釜のお湯を使ってお抹茶を点ててみんなで飲んでみませんか？仮想空間ならではの非日常でのお茶体験をお楽しみ下さい。