2017.09.01(金)

鳥貴族が10月1日から価格改定!
全品280円から298円に値上げに
原材料や人件費などコスト増加で

 (株)鳥貴族(大阪市浪速区立葉一丁目、大倉忠司代表取締役社長)は、10月1日(日)より全店にて販売価格を改定する。同社はこれまで28年以上の間、全品280円(税抜)均一という価格を維持しながら、フードの全食材国産化やグランドメニューのブラッシュアップに取り組み、より高価値な商品をお客様へ提供して来た。
 しかしながら、昨今、原材料や人件費など様々なコストが増加し、今後もこの傾向が続くことが見込まれている。同社では諸経費の削減をはじめ様々な観点から価格維持に取り組んで来たが、もはや内部努力ではコスト上昇分を吸収しつつ現行価格で高価値な商品とサービスの提供を続けることは難しいと判断し、不本意ながら価格を改定することを決定した。
 同社では「今後も〝焼鳥屋で世の中を明るくしたい″という企業理念のもと、お客様のご期待に添えるよう、商品価値とサービスの向上に全社一丸となって全力を尽くしていくので、変わらぬご愛顧を賜わりたい」と述べている。

 この発表は平成29年8月28日に行われ、価格改定日は平成29年10月1日(日)15時〜となる。28年ぶりの価格改定の内容は、改定前価格のフード•ドリンク280円(税込302円)が改定後価格298円(税込321円)、28とりパーティー2,800円(税込3,024円)が2,980円(税込3,218円)となり、全店にて実施される。


 ちなみに焼き鳥専門の居酒屋チェーン「鳥貴族」は、イタリアンレストランや焼き鳥店を経験した大倉忠司氏が1985年に東大阪市で創業した。創業翌年より始めた250円均一という料金形態に端を発し、消費税が導入された1989年に280円へ値上げして以降、28年にわたり守り続け、それが同社のこだわりでありチャレンジだったという。同店は関西、東海、関東のみで展開し、2017年5月末現在、直営店とフランチャイズチェーン店含めて541店舗を展開している。
 
外食産業で値上げ相次ぐ傾向
 外食産業では人手不足の影響でアルバイトの賃金などの人件費が上昇していることに加え、天候不順で野菜の仕入れ価格も上昇しているため、メニューを値上げする動きが相次いでいる。
 ガストやバーミヤンなど約3000店を手がける「すかいらーく」も10月からファミリーレストランの一部のメニューを値上げするほか、カレーチェーン最大手の「CoCo壱番屋」も昨年12月から、ポークカレーの値上げを全国の店舗で1年かけて進めている。