全体概況では、10月は前年より休日数が１日多い曜日まわりがＦＦ、ＦＲなど週末の集客が大きい業態の売上げを引き上げたことに加え、ハロウィーン需要などで好調だったＦＦが引き続き全体を牽引し、全体売上げは105.3％と２カ月連続して前年を上回った。

　業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは109.4％と前年を上回った。「洋風」は過去好評だった商品の復刻キャンペーンが好調なところもあり、売上げは112.9％。「和風」は携帯会社とのコラボキャンペーンが客数を押し上げ、売上げは112.6％となった。
　「麺類」も携帯アプリでの販促や新商品が好調で売上げは104.4％。「持ち帰り米飯•回転寿司」は季節限定の高単価メニューなどが好評で売上げは104.1％。「その他」はアイスクリームでハロウィーンキャンペーン等が奏功し、売上げは105.1%となった。
　ファミリーレストラン業態の全体売上げは、曜日まわりが客数を押し上げ103.0％と前年を上回った。業種別では「洋風」が価格訴求力のある店が引き続き好調で103.1％、「和風」はメニュー改定で客単価が上昇した店もあり、売上げは102.3％。「中華」は食材の国産化などの取り組みが結実したところもあり102.3%となった。「焼き肉」は値ごろ感のあるメニューの導入で客数が増え、売上げ104.8％となった。
　パブ•居酒屋業態では「パブ•ビアホール」はハロウィーン需要や店舗増などで104.0%、「居酒屋」は引き続き店舗削減で売上げは89.9%と前年比減が続いている。
　ディナーレストラン業態は店舗増と休祝日の集客増で、売上げは105.3％となった。喫茶業態は
平日の少ない曜日まわりなどがマイナスに作用したが、客単価が上がり、売上げはほぼ前年並みの100.4％となった。