2018.02.22(木)

業務用食材のオープンマーケット

インターネットマーケットプレイス

2月新規開設(ISPフーズ)

  (株)アイサポートプラン(本社京都府京都市)は、2018年2月、業務用食材のオープンマーケット「ISPフーズ」を開設した。
<業務用食材のオープンマーケット>
◆ISPフーズ開設の背景
  農林水産省食料産業局発表による「生産者に有利な流通・加工構造の確立に向けて」【流通•加工総論】(平成28年9月)によると、国内で生産された9.2兆円に輸入品を加えた10.5兆円の農林水産物は、流通•加工の各段階でマージンとコストが付加され、最終的に約76兆円となって消費されている。これは卸売市場、食品商社•食品問屋といった日本の独特、かつ複雑な流通形態が起因している。
  このマージンとコストがかかる流通の課題として農林水産省食料産業局が提言している一部が下記となる。
・生産者の手取りを増やすためには(当発表によると、市場流通のキャベツの最終価格による生産者利益は19%)、小売まで視野に入れ、卸売市場以外の流通も含めた流通構造全体の見直しが必要ではないか。
・生産者が流通ルートや価格決定方法の選択ができるような環境整備が必要ではないか。
  そのため、多様な流通形態について、取引条件や契約の方法等の情報を見える化することが重要ではないか。
  こういった課題に対して、6次産業化の取り組みも行われているが、価格設定が小売のみを対象としていたり、売り先が定かでない中で計画されているため、頓挫している事例が殆どだ。ISPフーズでは、生産者が直接価格決定ができ、直接買い手に販売できる環境とシステムを提供することにより、上記課題の実現が可能となる。
●ISPフーズの概要
・B2B(業者間取引)に特化したマーケット
  ISPフーズは飲食業界、宿泊業界、中食業界等を買い手とした卸販売の無人化を可能とするインターネットマーケットプレイス事業。売り手は農家、畜産•漁業者(生産者)から、仲卸業者、食品製造業者等、食材卸売が可能な事業者。
・ISPフーズはインターネット上のオープンマーケットで、インターネットの本質である情報開示と双方性を生かし、サイト上で卸価格を確認し買い手はその場で注文が可能
・マーケットプレイスの特性を生かし、売り手と買い手の直接取引を実現
●ISPフーズの特徴…同業他社との比較
1.サイトユーザビリティ
  B2B(業者間取引)市場では、インターネットサイトを展開している販売企業でも価格を明示しているところは少なく、価格を判断する目安として必要な量が記載されていない、また更に特別な登録を必要としたり、問い合わせて初めて価格を知らされることが多くなっている。これではすぐに食材を仕入れしたい買い手にとっては利便性は低いといえる。ISPフーズはサイト上で価格を明示し、また気になった商品をすぐに「お気に入り登録」できる機能や、食材の産地にこだわりたい買い手のために「原産地から探す」機能等、これまでの同業他社にないユーザビリティを実現している。

2.売り手が参画しやすい利用プラン
  現状のB2Bインターネットマーケットプレイスサービスは複数存在するが、特に大手では次のような利用プランが多くなっている。
・売り手の販売品目に関係なく一律の固定経費、更に利用年数による固定経費の上昇や運営側による利用料金の急な改定
・固定経費以外にシステム利用料等の上乗せ
・売り手の販売期間の限定事情(生産時期が限られる等)に関係なく、契約期間の条件がある(1年契約等)
・手数料プランサービスでは、直接取引の禁止
  ISPフーズでは売り手の利用金額を業界最安に設定し、契約期間の制約をなくしたことから、小規模な農水産事業者でも参画しやすいサービスとなっている。これにより、売り手側は、従来の人件費を含む販管費削減が可能となり、ISPフーズの掲載による買い手へのPR、広告宣伝効果も見込めることとなる。更に手数料プランでは直接取引を可能としているため、売り手の新たな販路開拓も可能となっている。
3.食材に関わる情報サービスの提供
  B2Bインターネットマーケットプレイスサービスでは、とかく売ることだけに重きが置かれ、PRには有料の広告を利用するしか手立てがなかったり、買い手にとっても販売ページのみの情報しか得られないことが殆どであった。
  ISPフーズでは運営側が食材市場業界の豊富な経験を活かし、今後下記施策も打ち出していく。
・「食材通信」(仮称)
  日本全国には多種多様な食材があるにも関わらず、食材流通の構造により全国のプロの料理人でも知らない食材や、存在を知っていても扱うことができなかったり、扱ったことのない様々な食材も多く存在している。
  ISPフーズでは運営側が長年の業界経験で、全国の食材を網羅しており、食材の売り手から常に新しい食材情報を入手している強みを最大限に活かし、メールや定期リポートとして発信していく。また、加工品も含めた食材•食品の販売側の取り組みをサイト上に掲載し、顔の見えないインターネット上でも、売り手の熱い想いを伝えていく。
 
●ISPフーズの今後の展開
ISPフーズの理念
  「全国各地の美味しい物を、より多くの人々にお届けする為に作られた食材のマッチングサイトで、農家の方々をはじめとする生産者の方々が手塩にかけて作られた農作物や、命懸けの漁で捕られた魚介類、また丹精込めて育てた畜産品を近隣地域だけでなく、全国隅々にまで行き届き、その食材•食品を多くの人々が食して幸せに豊かになる。
  また「売り手様」と「買い手様」が直接取引することで「品質が良いものを、より安く」、中間マージンを抑えることで「売り手様の適正利益確保」「買い手様の仕入れコスト削減」を実現いたします」
  未だ整備発展途上のB2B食材流通のインフラを構築することにより、豊かな食文化の向上に貢献する。そのため2018年内には「売り手」1,500社、「買い手」10万店の業界最大級規模を実現する施策を打ち出していく。
 
<会社情報>
会社名:(株)アイサポートプラン ISPフーズ事業部
代表者名:磯部晃太朗
住所:〒615-0022 京都市右京区西院平町25 ライフプラザ西大路四条6F
電話/FAX:075-323-6000/075-323-6005
ホームページ:https://ispfoods.jp/
サイト責任者:倉田智樹
問い合わせ : info@ispfoods.jp
 
  この件に関するお問い合わせ先は(株)アイサポートプラン ISPフーズ事業部[担当者名]倉田智樹まで(電話075-323-6000[Email]kurata@ispfoods.jp)。