2023.12.27(水

<病害虫発生予察特殊報発表>
もも•うめ等を加害する「モモヒメヨコバイ」
県内で初めて確認される

   もも•うめ等のバラ科果樹を加害する、モモヒメヨコバイが県内で初めて確認された。生産者の皆様は十分ご注意いただくとともに、適切な防除対策をお願いします。
   発生確認の経過等は令和5年9月に、南信地域のもも•うめ生産園において、多数のヨコバイ類の寄生が確認された。寄生していた成虫を採取し、農林水産省名古屋植物防疫所に同定を依頼した結果、県内未確認であった「モモヒメヨコバイ」であることが確認された。
「モモヒメヨコバイ」とは?
○成虫及び幼虫は、もも•うめ等のバラ科果樹の葉面に寄生して吸汁加害し、吸汁された部分は白い斑点状に脱色する(写真1)。
○成虫の体長は3~3.5mmで体色は黄緑色、複眼は黒く、頭頂部中央部に特徴的な黒点がある(写真2)。
○若齢幼虫の体色は薄い黄色で、終齢幼虫になるにつれて成虫と同じ黄緑色になる。
〇国内の発生事例では、成虫で越冬する可能性があるとされているが、県内での状況は不明。
防除対策と注意点
・農薬を使用する際は、必ず農薬ラベルの記載事項を確認して使用して下さい。
・うめ等の小粒核果類ではモモヒメヨコバイに対し農薬登録されている薬剤を使用して下さい。
・ももに対しては、本種に登録されている農薬はありません。
・本種の発生及び被害の早期発見に努めるとともに、被害葉が認められた場合はすやかに寄生葉
  を除去し、ほ場外へ持ち出して埋却するなど、耕種的防除も併せて行って下さい。

 
   お問い合わせ先は長野県病害虫防除所(中南信担当)まで(電話0263-53-5642<直通> 特殊報の詳細は病害虫防除所ホームページを確認下さい( https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/index.html)。

   この件のお問い合わせは長野県病害虫防除所(中南信担当) 山口、柳澤まで(電話0263-53-5642
<直通>   FAX0263-54-4508   E-mail bojo-y@pref.nagano.lg.jp)。