2023.04.25(火)

アサヒ農園が持続可能な農と食を営むためプランティオと事業連携を進化!
食と農をアグリテインメントするプランティオと「種苗会社らしくない種苗会
社」なアサヒ農園がSXされた新しいアーバンファーミングで新しい文化を育む

   明治12年、創業以来140年野菜を中心とした品種改良、種の生産、種の流通を担うと共に、近年は植物のあるライフスタイル提案や家庭菜園ユーザーと消費者を繋ぐ仕組みづくり等、種苗会社の「枠」を超えた取り組みを行っている、(株)アサヒ農園(愛知県稲沢市祖父江町祖父江高熊124、後藤勇太朗代表取締役社長)は、「持続可能な食と農をアグリテインメントな世界へ」をビジョンに、一般の方の農と食の営みをSX(サスティナビリティトランスフォーメーション)した次世代型アグリテインメントプラットフォーム「grow」を展開するプランティオ(株)(東京都渋谷区 芹澤孝悦代表取締役共同創業者CEO)とアーバンファーミングにおけるビジネスパートナーとして事業連携を開始する。

【今回の事業連携で両社が目指す世界】
   今回の事業連携を通じ、アサヒ農園はプランティオと連携することで、プランティオの展開するアーバンファーミング事業全般において“OFFICIAL SEED SUPPLIER”として、種の供給に留まらず種採りのノウハウ提供など種周りに関する包括的なパートナーとして活動し、アサヒ農園という企業としては勿論、多くの種苗会社そのものの知名度向上を図っていく。
   上記プランティオ運営のアーバンファームに於いて野菜遺産プロジェクトの理念などをアピールする事で、本プロジェクトに共感いただける感度の高い多くのアーバンファーマーの皆様にご参画いただき、皆様と共にプロジェクトをより影響力のある、社会的意義のあるものとしていく。
   これまでお付き合い頂いてきました同業種の皆様や弊社商品の卸先様だけでなく、プランティオのような新しい分野の企業様とお取り組みをご一緒することで、農業の川上に存在するイチ種苗会社としての役割にとらわれない、新たな農業の可能性を追求する一端を担う会社への進化を進めていく。
   またプランティオは、アサヒ農園よりgrowが開発している野菜栽培ナビゲーションシステムにアサヒ農園が持つプロの「種を採る方法」をインストールし、ナビゲーションの最適化する。まず、オンライン/オフラインでgrowユーザーへアサヒ農園の持つ種採りノウハウを提供、そしてプランティオが運営するシェアリングIoT農園「grow FIELD」にアサヒ農園が持つ固定種、在来種の種の供給をいただくことで、growのシステムの進化、growプラットフォームメンバーがより「楽しく」アーバンファーミング(都市農)を実践してもらえる環境作りを目指す。
   両者が共通して目指す世界は、楽しくアーバンファーミング(都市農)をしていたら、いつの間にか「自給率の向上」や「固定種の保存」に寄与していたという世界だ。「楽しい」からこそ持続可能で、「楽しんだ先」により良い社会が待っている。私たちはそんな「アーバンファーミングを楽しんで社会をよくする」ことが当たり前な世界を協力して作り上げていく。
【事業連携の背景】

   コロナウイルスの世界的な蔓延、ウクライナの紛争などから、食料安全保障が声高に叫ばれて状況において、種の確保は各国のミッションになっている。日本においても、野菜の自給率は78%である一方で、「種の輸入が止まった場合」の推計値を10%以下とする識者もいる。こういった世界的な背景を受けて、「種子から消費まで」の過程に農家、流通業者、市民が積極的に参加し、一体となった食の地域循環型システムを構築するべきである、という声も大きくなっている。 
   また、実際に家庭菜園に取り組む人も増加しており、2020年の時点で350万人の人が農園を耕しているそうだ。こういった社会的な背景、アーバンファーミングをアップグレードする必要性、地域の多様な種を育み、残していく必然性を踏まえ、アサヒ農園の「多くの方にいろんな野菜を知ってもらい、おいしい野菜に触れて、野菜をつくって、それらを食べて欲しい、そんな想いを抱きながら未来に新たな種を残したい」という想いと、プランティオの「アーバンファーミングを楽しむことを通じて、人類の営みの根底である農の奥深さ、大切さを知り、個人や地域コミュニティが自分で食べる野菜を自分で育てるカルチャーを普及させることで様々な在来種、固定種の種を流通させ野菜の多様性を復活させ、次世代によりよい環境を残したい 」という想いが重なり事業連携に至った。
【野菜遺産プロジェクト第1弾:クラウドファンディング実施について】

   野菜遺産は、タネ屋である私達が未来に残して行きたい野菜の為に様々な人たちを繋いでいくプロジェクトだ。農家の方、家庭菜園をされている方、料理人の方、食にこだわる方。様々な方々と共に多くの野菜を食べ、増やし、残して行く。そのプロジェクト第一弾として、4月25日アサヒ農園のお膝元である東海地方で伝統的に育てられている野菜を、お国別に栽培しパッケージとしてお届けするクラウドファンディングを実行する。
 
【食べるほど、増やせる。残せる。野菜遺産プロジェクト】
1野菜はスーパーなどで売られている「売れる野菜」よりもっと多くの「面白い野菜」がある。
2そんな「面白い野菜」が市場に出ないのは食べる人が少ないから。何よりその存在を知らない
 から。
3種の会社アサヒ農園はそんな絶滅危惧種の野菜を、作る人と食べる人を繋ぐことで未来に残し
 て行く。
   応援参加からお手元に届くまで共に野菜を育てている様な気持ちになっていただけるようなコンテンツを配信していく予定だ。「ご興味のある方は是非ふるってご参加下さい」という。
詳細はこちら→https://yasai-isan.com/
クラウドファンディングページはこちら→https://www.makuake.com/project/yasai-isan/
【各社の概要、代表者コメント】
<アサヒ農園>

   「タネ」とは、もともと種苗会社だけが扱うような難しいモノではなく、誰でも楽しく自分で作れるものだと思っています。例えば、小学校の時に朝顔やヒマワリの種を採って次の後輩に繋げていく取り組みを経験された方も多いかと思います。そのときの楽しさや喜びを今も身近に感じてもらいたいとアサヒ農園は考えています。
   確かに量的な面でも価格的な面でも安定的に野菜を供給できるような品種改良がますます進んでいることは総合的な安定供給という観点からは大変重要なことだと考えます。ただ、今後ますます多様性が求められる時代のニーズにマッチしきるにはまだまだ十分だとは思えていません。
   当社では「食べるほど増やせる、残せる」をコンセプトとした「野菜遺産プロジェクト」( https://yasai-isan.com/)というモノに取り組んでおります。これは単にタネを売るのではなく、タネを育ててくれる人たちが作った野菜を私たちアサヒ農園が世の中の人たちに広め、実際にお届けする“ハブ”になることでもっと多くの人に「世の中に出回っていない野菜、面白い野菜、おいしい野菜」を知ってもらう。その結果、その野菜を未来に残していければうれしい。そんな想いを持って立ち上げたプロジェクトです。
   一方で、こういったユニークな野菜を作るには一定の技術が必要で、ちょっと難しい部分もあるのも事実です。そんな難しさを、環境やデータを利用して少しでも楽しく・解決しやすくするために、日々様々な挑戦を行っているプランティオと提携することで、消費者のみなさんにもっとタネを身近に感じてもらうことができるのではないか?との想いから今回色々な面で一緒に取り組みをすることになりました。プランティオとの事業提携によって、新しい、かつ「たのしい」食文化を作っていきたいと考えています。
■会社概要
会社名:株式会社アサヒ農園
事業所所在地:愛知県稲沢市祖父江町祖父江高熊124
設立:1953年12月24日
資本金:1000万円
代表者:後藤勇太朗
事業内容:明治12年、創業以来日本の食文化と新たな野菜の価値観を創造すべく、野菜の品種改良、研究・開発・販売を行っており、また伝統野菜などの在来種の種を多く保有し各種苗メーカーにも提供する種苗メーカー。また、商社としての機能を備えており、日本全国・また世界各国の種苗会社とも取引がある。
URL:https://www.asahi-noen.co.jp
<プランティオ>

   ウクライナ情勢の影響か、昨年末より急に“食料安全保障”というキーワードが飛び交うようになってきました。わたしたちgrowでは元々種を採るというたのしさ、よろこび、そして“種を採る“という行為自体の持つ持続可能性や、次世代へ繋ぐという食農教育にも通ずる尊さに着目し、2021年頃から着々と準備を重ねて参りました。
   日本で流通するほとんどの野菜の種が海外頼りであり、さらに肥料について言えばほぼ100%が海外からの輸入で、よく食料自給率の問題が取り沙汰され、“実質自給率”はいかがなものなのかなとわたし自身いつも疑問には感じています。
   ですが、わたしたちが目指すところは、このgrowのプラットフォーム、growのテクノロジーを使って頂き、「たのしく育てて、たのしく食べる。」こと。たのしい事こそが持続可能であると考えておりますし、その循環の過程でかつて江戸時代では当たり前だったように種を採り、また育てるという行為が最もアースコンシャスだと思っています。
   種を採り続けると、その気候などの影響からあたらしい形質の野菜がどんどん誕生します。そうすると今の時代にあった野菜や、あたらしい食べ方、ひいては食文化などが生まれてきますので、江戸伝統野菜ももちろん大好きですが、これから誕生する「令和野菜」たちとの出会いもとてもたのしみにしています。
   種を蒔き、野菜を育て、食べたらまた種を蒔く、そんなあたりまえの循環が最も環境負荷も低く、農や食に触れるよろこびも感じられるのでアサヒ農園と共にそんなあたらしい当たり前を創るチャレンジを試みたいと思います。
■会社概要
会社名:プランティオ株式会社
事業所所在地:東京都渋谷区神泉町11-7
設立:2015年6月16日
資本金:2億5,532万円
代表者:芹澤孝悦
事業内容:ご家庭のベランダや、ビルの屋上、マンションなどの屋内でたのしくアーバンファーミング(都市農)を行うための、一般の方の持続可能な農と食の営みをSXした次世代型アグリテインメントプラットフォーム「grow」を展開する経済産業省のスタートアップ支援プログラム『J-Startup』選抜スタートアップ
URL:https://plantio.co.jp/
 
   この件に関するお問い合わせ先は(株)アサヒ農園広報部まで(MAIL: seed@asahi-noen.co.jp)。