甘みのバランスがよく「おろし」や「沢庵漬」
14.11.17(月)
上田市山口地区で地域の風土と食文化の中で受け継がれてきた信州の伝統野菜「山口大根」が地元の直売所に並ぶ。出荷期間は11月中旬〜12月中旬。山口大根は辛味と甘みのバランスがよく、水気が少ないのが特徴。「おろし」や「沢庵漬」にして食べるのが主流だが、熱を加えると甘みが増すので、「天ぷら」にしてもおいしくいただける。
山口大根は上田市山口で約400年前から栽培されている伝統野菜だ。昭和初期には野沢菜と並ぶ主要な漬物用野菜としてたくさん栽培されていたが、戦後、果樹への作付転換が進んだために次第に生産量が減って来た。
そこで平成17年に住民有志が「山口大根の会」を結成。共同での種採りなどを行い、栽培面積の維持・拡大に取り組んでいる。外形は下膨れで長さは15〜20cm程度。爽やかな辛味と深い甘味が特徴。また、ち密な肉質のため沢庵漬にすると、滑らかな舌触りを楽しむことができる。
お問い合わせ先は山口大根の会(上田市農林部農政課) 担当者 石井充、小菅隼まで(電話0268-23-5122 FAX0268-25-4100)。
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