出荷始まる(11月上旬~12月中旬)
14.10.27(月)
りんごの代表格「ふじ」を味わえる季節がいよいよやって来た。シャキッとした食感と蜜の入った甘みたっぷりの「ふじ」をご堪能ください。主な産地は県下全域で、収穫期間は11月上旬〜12 月中旬、入手先は県内の青果店、農産物直売所等でお求めが出来る。
「ふじ」は農林水産省果樹試験場が「国光」に「デリシャス」を交配•育成した品種で、昭和37年に「りんご農林1号」として品種登録された。 りんごの代名詞というべきこの品種は果汁が多く、食味と日持ち性が極めて優れていることから、日本で最も多く栽培されている。
平成25年農林水産統計(ふじ)によると、1位は青森県204,800㌧(51.6%)、2位は長野県94,500㌧(23.8%)、3位は山形県26,800㌧(6.8%)となっている。
産地のJAあづみでは「信州長野県、北アルプスの東麓に位置する安曇野では、標高600〜700mの扇状地に果樹地帯が広がっています。雨が少なく昼夜の気温差が大きい果樹栽培に最適な環境が、最高の味を作り出します。その中でも安曇野の太陽の光をいっぱいに浴びて育った「サンふじ」は、味も色もまさにりんごの王様。 是非、安曇野産のおいしいりんご「サンふじ」をご賞味ください」と述べている。
☆〈イベント情報〉
△あづみ農協大生活祭11月7〜9日 場所:広域営農センター周辺(安曇野市堀金)
△りんごフェア11月22〜24日 場所:JAあづみ各直売所
なお、産地の問い合わせ先はJAあづみ営農経済事業部 果実課担当:相馬和揮衛、石曽根光徳まで(電話0263-72-2933 FAX0263-72-2782 URL http://www.ja-azm.iijan.or.jp)。
果樹試験場の「りんご」研究は、県で育成したオリジナル品種「シナノゴールド」など黄色い「りんご」もあるが、「りんご」と言えば「真っ赤なりんご」を想像される方が多いと思われる。「りんご」の着色は、気温以外に土壌中の窒素の量がポイント。窒素は作物の生育に欠くことができない一方で、温暖化の進展などにより土壌中の有機物の分解が促進されることで、その量が多くなると、果実の着色を鈍らせることがわかっている。
このため試験場では、温暖化対策の一環として土壌から発生する窒素量を推定し、果実の着色を妨げない適正な窒素施肥量を明らかにする研究を進めている。