出荷が始まる(10月上旬〜下旬)

14.10.06(月)

 「シナノスイート」はたっぷりの果汁と強い甘みが魅力の品種。子供から高齢の方まで幅広く人気のあるりんごだ。主な産地は北信、長野、松本など県下全域で、出荷期間は10月上旬〜下旬まで、入手先は県内の青果店、農産物直売所等で求めることが出来る。

シナノスイート.png

 県果樹試験場が生産量国内最多の「ふじ」と第2位 の「つがる」をかけ合わせて育成した「シナノスイー ト」は平成8年に品種登録された。「果実の売れ筋ランキング」(日本農業新聞調べ)では、毎年上位にランクインしている(H24:3 位、H25:3 位、H26:2 位)。
 県園芸畜産課調べによると、県内の生産状況は平成23年の結果樹面積(結果樹面積:果実が収穫できる面積)が418㌶、収穫量が9,178㌧。24年が467㌶12,140㌧、25年が567㌶14,200㌧となっている。
 産地のJA志賀高原は「標高500〜700mで昼と夜の温度差が大きい山ノ内町では、 果汁が多く、実の引き締まったりんごを収穫できます。ユネスコエコパークに認定された志賀高原からのさわやかな風と清流の恵みにより育まれた山ノ内のりんご。太陽の光を十分に浴びた、真っ赤な果実を、是非味わってください」と話している。
 産地の問い合わせ先はJA志賀高原果実課 担当:北原登、阿部美保まで(電話0269-33-8103、FAX0269-33-3599)。
 果樹試験場の「りんご」研究。試験場ではこれまでに8つのリンゴ新品種を育成した。その中の一つ「シナノスイート」は10月に成熟する新品種を目指し、「ふじ」と「つがる」を13通りの組み合わせで交配し、計2,300の個体から選抜した約20年間に及ぶ研究の成果である。息の長い地道な取り組みがおいしい味を育んでいる。現在も消費者や生産者のニーズを把握しながら、 長野県の風土に適したおいしい品種の育成を進めている。

様々な組み合わせで交配してできた果実.png