4〜7センチの大きさに

14.08.29(金)

 佐久、駒ヶ根地域で受け継がれてきた郷土の食材「水田養殖フナ」が出荷時期を迎える。水田養殖フナは5月下旬から6月初旬にかけて親ブナに産ませた卵を水田へ放し、ふ化した稚魚は9月には4〜7cmの大きさにまで育ち、収獲となる。

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 この時期になると、地元のスーパー等の店頭で生きたままのフナが売られ、伝統的な郷土食として、丸ごと甘露煮や唐揚げなどにして食べられている。

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 JA浅間の産地では「北は噴煙たなびかせる浅間山、南は八ヶ岳の高峰に囲まれた佐久平の水田でフナの養殖が行われています。農家は3〜4 ヶ月間、水の管理や餌やりを毎日欠かさずに行い大切に育てます。9月初旬からは多くの水田で、生きの良いピチピチとした小ブナの取り上げ作業が見られます。今年は天候にも恵まれ、生育は順調で例年並みの5cm前後の大きさに育ち、昨年並みの水揚げを見込んでいます。
 千曲川の清涼な水で育ったふるさとの秋の味覚「佐久の小鮒」を是非味わってください」と話している。
 産地の問い合わせ先は、佐久地域がJA佐久浅間さく南部営農センター 担当:小山敬伸まで(電話0267-62-8145、FAX0267-63-3548)。
 県水産試験場のフナ研究によると、水田養殖フナは体高が高くてお腹がふっくらと丸い体形のものが好まれてる。水産試験場佐久支場では体形品質の向上を目指して個体を選抜•育成し、親ブナの改良に取り組んで来ている。来春には改良した親ブナを生産者に配布できる予定だ。

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