出荷は8月中旬から9月下旬まで
14.08.20(水)
「つがる」は県内では「ふじ」に次いで生産量が多く、お盆明けから収穫される。採れたての新鮮さを感じさせる爽やかな甘さが特徴で、早生品種の中でも人気の高いりんごだ。特に袋をかけずに充分日光を浴びて育った「サンつがる」は、果汁がたっぷりで甘味が一段と増している。
主な産地地は松本地域、長野地域、北信地域。出荷予定期間は8月中旬~9月下旬。「つがる」は、「ゴールデンデリシャス」を母親、「紅玉」を父親にした交配品種。8月中旬から出荷できる早生品種で生まれは青森県だが、長野県では早くから導入•産地化され、県産のシェアは全国生産量の26%を占めている。入手先は県内の農産物直売所や青果店等でお求めを。
ちなみに1位は青森県45,500トン(53.1%)、2位は長野県22,500トン(26.3%)、3位は岩手県4,560トン(5.3%)となっている(H25年農林水産統計〈つがる〉)。
産地のJAあづみでは「北アルプスの東麓に位置する安曇野では、標高 600〜700mの扇状地に果樹地帯が広がっています。雨が少なく昼夜の気温差が大きい果樹栽培に最適な環境が、最高の味を作り出します。 特に果実に袋をかけずに太陽の光(サン)をいっぱいに浴びて完熟した「サンつがる」は日本一ともいわれています。
太陽の光がりんごの樹全体にまんべんなく当たる“わい化栽培”が主流で、葉で作られた養分の7〜8割が果実に貯えられるため、おいしいりんごとなります。是非ご賞味ください」と話している。
産地の問い合わせ先はJAあづみ営農経済事業部果実課 担当者:相馬和揮衛、石曽根光徳まで
(電話0263-72-2933、FAX0263-72-2782)。
ホームページ
kajitu@azm.nn-ja.or.jp
果樹試験場の「りんご研究」トピックス。
太陽の光はりんごが赤く色づくために欠かせないが、夏の暑さと強い日差しは果実に日焼けの様な障害を発生させることがある。写真のように日中の果実表面温度は50°Cにも達する。日焼けは商品価値を低下させるので、果樹試験場では日焼けが生じる気象条件の解明や、遮光ネットで樹を覆い、日焼けを軽減する技術などの開発をしている。
盛夏期の果実表面温度