全国シェアは3位、9月下旬まで収穫
14.07.26(土)
夏の果物の代表格“もも” バラエティに富んだ品種が9月下旬まで登場する。そのトップを切って、甘い果汁たっぷりの「白鳳」「あかつき」が全国に向けて出荷される。主な産地は長野地域、北信地域、上伊那地域で、出荷予定期間は7月下旬~8月中旬。県内の農産物直売所や青果店等で販売されている。
ももの原産地は中国高原地帯で、鎌倉時代に日本に入ってきたと言われている。長野県では明治半ばに小諸市で加工用として栽培が始まり、昭和20年代後半から飯綱町や長野市篠ノ井などで本格的な栽培が始まった。
平成25年の農林水産統計によると、ももの収穫量の1位は山梨県39,100㌧(全国シェ33.3%)、2位は福島県29,300㌧(23.4%)、3位長野県15,400㌧(12.3%)となっている。
産地からひとことをJAながのでは次のように述べている。「飯綱町は長野駅から北へ約15km、標高500m~700mの丘陵地帯にある果樹産地です。この中でもも団地を形成している丹霞郷は、花の時期になると薄紅色のももの花が美しく咲き競い、多くの観光客が訪れます。寒暖の差が大きく、日当たりに恵まれた園地で育ったももは、甘く、とてもジューシーです。ぜひご賞味ください」
産地の問い合わせ先は、JAながの いいづなフルーツセンター 担当北沢政美 橋詰尚義まで(電話026-253-2224 FAX026-253-8220)。
県試験場の“もも”研究では、くだものの美味しさは「甘さ」や「酸味」などのバランスで決まるが、“もも”ではとりわけ「甘さ」が美味しさの決め手になる。産地では果実を傷めることなく、甘さを測定する機械を導入し、美味しい“もも”を出荷している。
果樹試験場では、甘い“もも”を多く生産するため、写真のように甘さを調べながら、樹の形や植付け方法などの栽培方法を研究している。