〜被災地の農地を集約し、大規模農業で復興目指す〜
14.05.29(木)
カゴメ(株)(寺田直行社長)は2012年以降、宮城県にてトマトジュースの原料となる加工用トマトの契約栽培面積を大幅に拡大し、今月より加工用トマトの栽培が本格的にスタートした。
トマトジュースの市場は、2012年のトマトブーム以降、約2倍の200億円を超える規模に成長している。カゴメのストレートトマトジュースは、日本国内で収穫したフレッシュなトマトを搾った美味しさが、お客様から大変ご好評頂いている。
本商品は国内産地で収穫され、とれたてトマトをそのまま工場に運びトマトジュースにするため、国産の加工用トマトでなければ商品化することができない。より多くのお客様に、ストレートトマトジュースの美味しさを届けるために、トマトジュース用原料となる加工用トマトの国内産地を拡大している。
宮城県においても産地拡大に取り組んでおり、2012年度に0.05haであった加工用トマトの栽培面積は、2013年度に2.13ha、本年度は6.47haと大幅に拡大しており、本年度の収穫量は宮城県全てで約400トンを予定している。
カゴメと契約栽培を始めた農家の中には、東松島などの農業生産法人も含まれている。これらの地域は、東日本大震災の被害を受けた農地を集約し、新たに大規模農業に取り組むことで復興を目指している。今月より各契約農家にて、加工用トマト苗の定植(苗を植えること)が始まり、宮城県内にて加工用トマト栽培が本格的にスタートした。
カゴメは「共助」の精神にもとづいて、“カゴメの成長は社会の成長とともに”を中期経営計画の基本テーマとしている。加工用トマトの国内産地拡大を通して、美味しさを追求した商品の需要創造と共に、日本の農業再生への貢献を目指している。
契約農家の方と定植作業に取組むカゴメ社員
(5月東松島にて)1
契約農家の方と定植作業に取組むカゴメ社員
(5月東松島にて)2