感染した豚の肉を食べても人の健康に影響はない
14.05.06(火)
5月2日に発生した県内の養豚場における「豚流行性下痢(PED)の発生を 疑う事例」について、松本家畜保健衛生所において病理学的検査(免疫組織学的検査)を実施した結果、本日(5月6日)PEDと確定したことを発表した。
現在、県内の他の養豚場で本病を疑う事例は認められていない。なお、本病は人に感染することはなく、また感染した豚の肉を食べても人の健康には影響ない。
発生農場は安曇野市の1農場。飼養頭数は4,076頭、現在の症状等(5月5日現在) は哺乳豚660 頭が下痢、嘔吐(うち58頭が死亡)。経緯は(1)5月2日13:30、当該農場から松本家畜保健衛生所に通報、(2)5月2日23:20、同所において遺伝子検査により豚流行性下痢(PED)の陽性を確認、 (3)5月6日10:00、同所において免疫組織学的検査※によりPEDと確定。
現在までの県の対応は、ア当該農場に対し豚舎消毒と出入車両等の消毒の徹底を指導し、豚の移動自粛を要請、 イ県内全ての養豚場及び関係者に対し、農場へ出入する車両の消毒等の衛生対策の徹底を周知、ウ発生原因及び感染経路を特定するための疫学調査を実施中、エ周辺農場へのまん延防止を図るため、松本家畜保健衛生所が当該農場の周辺(1か所)に消毒ポイントを設置(5/3~)し関係車両の消毒を実施中だ。
今後の対応は、ア本病の発生予防のため、周辺農場でのワクチン接種を実施(5月8日から実施予定)、 イ県内の養豚農家に対し、引き続き飼養衛生管理の徹底を指示。
※免疫組織学的検査は特殊な染色法により、病変部(腸管)に病原体(PEDウィルス)が存在することを顕微鏡で確認する検査法。
問い合わせは、県農政部園芸畜産課 家畜生産•衛生係 (課長)本井治 (企画幹)舩田忠志 (担当)松浦昌平。 電話026-235-7232(直通)内線3174、FAX 026-235-7481
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