「食でつながるイノベーション」シンポジウム開催
「心と体がよろこぶ 食の新発想」ー医福食農連携
14.03.01(土)
農林水産省では食料自給率の向上と地域の活性化を図るため、平成20年度から「フード・アクション・ニッポン(FAN)」の活動を推進し、国産農林水産物の消費拡大を進めている。最近、食や農の新たな可能性として、医療・福祉分野と食料・農業分野が連携した取り組みが注目を浴びる中、平成25年度からは、FANの活動の一環として各地で実施されている、医療・福祉分野と食料・農業分野が垣根を越えて戦略的に連携する「医福食農連携」の取り組み事例を、新たに発信していくことになった。
先日2月26日に各地で行われている「医福食農連携」のさまざまな事例を紹介し、これからの日本の「食」をあらためて考える場として、医福食農連携「食でつながるイノベーション」シンポジウムを、道新ホールにて開催し一般の方約650名が参加した。
このシンポジウムには、オテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフである三國清三氏による特別講演「美味しく楽しい地産地消」が行われ、自身の出身地である北海道増毛町での体験やシェフになるまでの道のり、そして北海道の豊富な食材について語って頂いた。また、三國氏の経営している病院食を提供するレストラン「ミクニマンスール」に関して、「国産食材を使って、病院食でも美しく・おいしく・こころと身体にやさしいメニューを提供したい」と話していた。
続いてシンポジウムの最後に特別講演をしていただいたオテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフである三國清三氏と、「医福食農連携」に実際に取り組んでいる事業担当者2名(九神ファームめむろ事業アドバイザーの且田久美氏、フジッコ取締役開発本部長の山田勝重氏)によるパネルディスカッションを行った。
パネルディスカッションでは、九神ファームめむろ事業アドバイザーの且田久美氏は「めむろの地で農業を通じて、高齢者と障害者の連携を成功させ、全国にこの連携を広めていきたい」、フジッコ取締役開発本部長の山田勝重氏は「北海道産の原料を使って、新しい取り組みをどんどんやっていきたい」と前向きな展望を語って頂いた。
最後に、三國清三氏からは「北海道の生産者も恵まれた環境に甘えず、もっと工夫をしてビジネスチャンスに変えていこう」と地元北海道への激励のコメントがあり、パネルディスカッションは終了した。
このシンポジウムの主催は、農林水産省北海道農政事務所、北海道新聞社、全国地方新聞社連合会、後援は北海道、札幌市、一般社団法人北海道食産業総合振興機構。日時は2月26日(水)13時30分~16時まで道新ホール (北海道札幌市中央区大通西3)で行われた。
登壇者は、オテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフである三國清三氏、九神ファームめむろ事業アドバイザーの且田久美氏、フジッコ取締役開発本部長の山田勝重氏、フリーアナウンサー、農業ジャーナリスト、べジアナの小谷あゆみ氏だ。
13時30分から開会、主催者挨拶は農林水産省北海道農政事務所長の武石徹氏。13時35分から趣旨説明、13時45分から三國清三氏による特別講演「美味しく楽しい地産地消」、続いて14時25分からパネルディスカッション、16時に閉会となった。
この件に関するお問い合わせ先は、「食でつながるイノベーション」シンポジウム広報事務局 (電通PR内)担当高木まで(電話03-5565-6764)。