米国産非遺伝子組み換えトウモロコシの直接契約栽培をJA全農を通じ、業界で初めて実現
~米大手食品会社も採用、非遺伝子組み換え作物の安定調達を実現~
総合澱粉メーカーの日本コーンスターチ(株)(東京都港区、倉地聡一郎代表取締役社長)は、非遺伝子組み換え(NON-GMO:NON Genetically Modified Organisms)トウモロコシの安定調達の為に、JA全農(全国農業協同組合連合会)を通して、米国農家、種子会社と直接、生産委託契約を締結し、「直接契約栽培」を実現した。
遺伝子組み換えトウモロコシは、商用栽培・流通開始後10年以上が経過し、生産農家にその優位性が認知され、作付け比率は年々増加し、2013年には約90%まで拡大している。そのため非遺伝子組み換えトウモロコシを安定的に調達することは、年々難しくなっている。
一方、我が国の非遺伝子組み換え製品へのニーズは根強く、年明け早々には、米国の大手食品メーカーのゼネラルミルズ社が人気主力商品に使用するコーンスターチを全て非遺伝子組み換えトウモロコシを原料にしたものに変更し、「遺伝子組み換え原料は不使用」と表示すると発表、遺伝子組み換え先進国の米国でも、非遺伝子組み換え品へのニーズが高まってきていることが伝えられている。
年々難しくなる安定調達を実現するために、日本コーンスターチでは、JA全農を通じ、米国イリノイ州ローズビルのツーミー・ファミリー農場と直接、非遺伝子組み換えトウモロコシの栽培委託契約を締結し、その種子も直接種子会社から購入する契約を締結し、昨秋には、業界初となる「直接契約栽培」による非遺伝子組み換えトウモロコシを収穫した。
また、コーンスターチ業界内では、日本コーンスターチ以外の会社は、製造ラインが一ラインしかないため、非遺伝子組み換えトウモロコシを遺伝子組み換えトウモロコシと同一ラインで、いわゆる“押し出し方式”により非遺伝子組み換え製品を製造するしかなく、コンタミの懸念がある。しかし、日本コーンスターチは、遺伝子組み換えトウモロコシの作付比率が飛躍的に伸び始める前、2000年1月にはすでに、非遺伝子組み換えトウモロコシを原料にした製品の製造ラインと遺伝子組み換えトウモロコシを原料にした製品の製造ラインを完全に分離している。このコンタミ「ゼロ」の製品を製造できるのは、日本コーンスターチだけだ。
《日本コーンスターチの非遺伝子組み換えトウモロコシの「直接契約栽培」》
・米国において、直接、種子会社から種子を購入します。
・直接、農家と生産委託契約を行い、「直接契約栽培」を実施します。
・JA全農の米国子会社のCGB社、全農グレイン社の協力のもと、完全な分別輸送(I.P.ハ
ンドリング)で日本へ輸入します。
・完全に分離された製造ラインで、非遺伝子組み換え製品を製造し、コンタミ「ゼロ」の製品を安定的にお客様へご提供します。
今回、「直接契約栽培」を行うことで、種子から生産農家まで生産に携わる関係者が一連して「顔が見える」体制が整い、一つ上のトレーサビリーティーも確立させることができた。こうした取り組みは、日本の企業として、キッコーマン社などが大豆で取り組んでいるが、トウモロコシでは、日本コーンスターチが最初で唯一といえる。
参考までに日本コーンスターチ(株)の会社概要は、代表取締役社長が倉地聡一郎氏。本社所在地は〒107-0052 東京都港区赤坂一丁目11番44号 赤坂インターシティ3階。電話は(03) 5570-7000(代)。創業は慶応3年(1867年)、法人設立は昭和37年9月20日、資本金は1億円、売上高は730億円(2008年8月期)、従業員数344名(2012年8月現在)、事業内容はコーンスターチ,糖化製品,化工澱粉,コーンサラダオイル,副産物およびその他関連製品の製造・販売。
この件に関するお問い合わせ先は、日本コーンスターチ(株)広報室 加藤、宮本。
電話03-5570-7000
pr@japan-cornstarch.com