2022.02.28(火)

「食」と「健康」ラボ研究会
第10回シンポジウムを3月29日
信大で開催

   長野県食品製造業振興ビジョン推進協議会では、「食」と「健康」ラボ研究会を設立し、産学官連携による「からだに優しい食品」の新たな商品開発に取り組んでいる。この度、本県の伝統食品であり、全国トップのシェアを誇る味噌並びに凍り豆腐の健康機能性について講演会を開催する。
   日時は令和5年3月29日(水)13:30~16:50、会場は信州大学国際科学イノベーションセンター(AICS) 2階セミナースペース(信州大学工学部キャンパス内)で行われる。開催形式は会場開催とオンライン開催(Zoom)併用(※事前申込制)だ。
   開会挨拶(13:30~13:40)は「食」と「健康」ラボ研究会会長の井上修氏。講演1(13:40~14:50)では「凍り豆腐の脂質•糖質代謝改善機能とレジスタントプロテイン~海外市場展開への展望~」と題して、旭松食品(株)研究所副主任研究員の石黒貴寛氏が講演する。
   凍り豆腐はタンパク質当たりのレジスタントプロテインが原料大豆や原料豆腐よりも多く、これまで日本人を対象に、いくつかの臨床試験にて脂質•糖質代謝改善効果を有することが報告されている。この度、欧州人を対象とした臨床試験を実施し、脂質•糖質代謝に加えて血圧低下効果も確認された。その結果を基とした世界に向けた販売戦略を紹介する。
   講演2(15:00~16:40)では、「味噌のヒトにおける健康機能性(抗高血圧作用)とそのメカニズム」
共立女子大学前臨床栄養学教授で食品治療学ラボ所長の上原誉志夫氏が講演する。一日32グラムまでの味噌摂取はヒト高血圧者の夜間血圧を下げる。これには腎Na利尿作用、交感神経活性低下及び直接的血管拡張作用などが関与している。
   動物実験からは降圧効果や糖代謝への影響は麹菌によって差があり、製造方法の工夫で降圧因子を強化するなどの新規味噌の作成が可能だ。本講演では味噌のヒトの健康機能性を紹介するとともに、その機序について概説し、味噌の可能性について議論する。
   この後、閉会挨拶(16:40~16:50)をからだに優しい食品づくり研究会会長の小宮準也氏が行う。
   参加費は無料。定員は70名(会場参加者)、定員に達し次第、締切りとさせて頂く。申し込みは3月20日(月)までに別紙申込書により電子メール、FAX又は郵送で申し込む。
   お問い合わせ先は「食」と「健康」ラボ研究会事務局<工業技術総合センター 食品技術部門>まで(電話026-227-3131)。なお、本シンポジウムはからだに優しい食品づくり研究会との共同開催になる。
 
   この件のお問い合わせは長野県食品製造業振興ビジョン推進協議会/「食」と「健康」ラボ研究会事務局 工業技術総合センター食品技術部門 (部門長)大澤克己 (担当)唐沢秀行まで(電話026-227-3131<代表>  FAX026-227-3130  E-mail shokuhinshiken@pref.nagano.lg.jp)。