2022.01.25(水) |
<外食市場12月の動向>
年末の個人客は増えるもコロナ第8波への
警戒で大口の忘年会や夜間需要は戻らず
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一般社団法人日本フードサービス協会(略称JF=ジェフ、東京都港区、近藤正樹会長)は協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2022年12月度の集計結果をまとめた。「外食産業市場動向調査」は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計し、従来の前年同月比に加えて2019年同月比も算出し掲載している。
12月の全体概況は、コロナの新規感染者数が増加傾向の中、年末にかけて個人客や家族客の外食需要が増え、価格改定の後押しもあり、外食の全体売上げは前年比108.6%、19年比で100.6%となった。しかし、夜間需要や大人数の忘年会需要は戻らず、FR、DR、飲酒業態など店内飲食中心の業態は、コロナ前の売上げに届かない状況が続いている。特に店舗数が19年の7割台に減少した「パブ」と「居酒屋」は、売上げも19年比では5~6割台となった。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは110.6%、19年比で112.2%となった。
「洋風」はクリスマス前後の季節商品の販売が好調で、売上げは113.2%となった。「和風」はテレビCM効果や季節限定メニューの好調により、売上げは106.7%となった。
「麺類」は価格改定と客足の回復で売上げ112.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は「回転寿司」の年末需要が増加し、売上げ108.1%。「その他」は「アイスクリーム」がクリスマス用のアイスケーキに加えてイートイン消費も好調で、「カレー」は一部商品の値上げがあり、売上げ106.4%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは前年比104.7%、19年比では93.7%となった。「洋風」は、単価が高めの販促メニューの好評や年末集客の好調などにより、売上げ104.4%。「和風」は、年末に家族客が増え、売上げ105.5%。「中華」は価格改定による客単価増と、店内需要、店外需要がともに好調で、売上げ107.4%。「焼き肉」は年末の家族客を中心に底堅い支持があり、売上げ102.3%となった。
パブ•居酒屋業態ではコロナの新規感染者数が増えたが、インバウンド客を含む来客数への影響は限定的で、飲酒業態全体の売上げは前年比で108.3%となった(「パブ•ビアホール」119.4%、「居酒屋」103.3%)。しかし忘年会シーズンにもかかわらず二次会など遅い時間帯の来店は減りまた、コロナ第8波のピークを警戒してか、企業の大口宴会はキャンセルが続き、「パブ•居酒屋」の売上げは19年比で58.6%にとどまった。
ディナーレストラン業態では企業の忘年会需要は得られなかったが、少人数の客が増え、売上げは108.8%となった。だが店舗の人手不足 により最少人数の店舗運営をしているところもあり予約や来店があっても応じきれない例が増えている。喫茶業態は年末の客数が増えて、売上げは前年比108.3%。但しオフィス立地の店は勤労者の働き方の変化を反映して売上回復が頭打ち傾向となっている。
この件のお問い合わせは事務局 松崎、亀島、石井まで(電話03-5403-1060)。
12月の全体概況は、コロナの新規感染者数が増加傾向の中、年末にかけて個人客や家族客の外食需要が増え、価格改定の後押しもあり、外食の全体売上げは前年比108.6%、19年比で100.6%となった。しかし、夜間需要や大人数の忘年会需要は戻らず、FR、DR、飲酒業態など店内飲食中心の業態は、コロナ前の売上げに届かない状況が続いている。特に店舗数が19年の7割台に減少した「パブ」と「居酒屋」は、売上げも19年比では5~6割台となった。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは110.6%、19年比で112.2%となった。
「洋風」はクリスマス前後の季節商品の販売が好調で、売上げは113.2%となった。「和風」はテレビCM効果や季節限定メニューの好調により、売上げは106.7%となった。
「麺類」は価格改定と客足の回復で売上げ112.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は「回転寿司」の年末需要が増加し、売上げ108.1%。「その他」は「アイスクリーム」がクリスマス用のアイスケーキに加えてイートイン消費も好調で、「カレー」は一部商品の値上げがあり、売上げ106.4%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは前年比104.7%、19年比では93.7%となった。「洋風」は、単価が高めの販促メニューの好評や年末集客の好調などにより、売上げ104.4%。「和風」は、年末に家族客が増え、売上げ105.5%。「中華」は価格改定による客単価増と、店内需要、店外需要がともに好調で、売上げ107.4%。「焼き肉」は年末の家族客を中心に底堅い支持があり、売上げ102.3%となった。
パブ•居酒屋業態ではコロナの新規感染者数が増えたが、インバウンド客を含む来客数への影響は限定的で、飲酒業態全体の売上げは前年比で108.3%となった(「パブ•ビアホール」119.4%、「居酒屋」103.3%)。しかし忘年会シーズンにもかかわらず二次会など遅い時間帯の来店は減りまた、コロナ第8波のピークを警戒してか、企業の大口宴会はキャンセルが続き、「パブ•居酒屋」の売上げは19年比で58.6%にとどまった。
ディナーレストラン業態では企業の忘年会需要は得られなかったが、少人数の客が増え、売上げは108.8%となった。だが店舗の人手不足 により最少人数の店舗運営をしているところもあり予約や来店があっても応じきれない例が増えている。喫茶業態は年末の客数が増えて、売上げは前年比108.3%。但しオフィス立地の店は勤労者の働き方の変化を反映して売上回復が頭打ち傾向となっている。
この件のお問い合わせは事務局 松崎、亀島、石井まで(電話03-5403-1060)。