2022.01.12(木) |
須坂市内の魚介類販売店で
アニサキス(寄生虫)による
食中毒が発生
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本日、長野保健所は須坂市内の魚介類販売店「(有)丸マ牧広商店」を食中毒の原因施設と断定し、当該施設の魚介類販売部門に対し、令和5年1月12日の1日間の営業停止を命じた。患者は1月10日に当該施設が調理•販売したシメサバを喫食した1グループ1名中の1名で、患者(須坂市在住)が受診した医療機関において、患者の胃内から寄生虫のアニサキスが摘出された。なお、患者は快方に向かっている
事件の探知は令和5年1月11日、医療機関から長野保健所に「本日、腹痛で医療機関を受診した患者の胃内から、アニサキスが摘出された」との通報があった。長野保健所による調査結果によると、患者は1月10日に当該施設が調理•販売したシメサバを喫食した1グループ1名中の1名で、1月11日午前3時頃から腹痛等の症状を呈していた。
医療機関による内視鏡検査で、患者の胃内からアニサキスが摘出されたこと、患者の症状はアニサキスによる食中毒の症状と一致していたこと、患者が発症日から過去3日間に遡って海産魚介類の生食をしたのは、当該施設が調理•販売したシメサバのみであったこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、長野保健所は当該施設が調理•販売したシメサバを原因とする食中毒と断定した。
参考までに長野県内(長野市•松本市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、令和4年度9件 129名(うち長野市•松本市)(1件)(1名)、令和3年度(うち長野市•松本市)5件264名(2件)(154名)となっている.
~~アニサキスによる食中毒~~
[特 徴]
アニサキスは海産魚介類や海産哺乳類に寄生する寄生虫だ。アニサキス食中毒の原因となるのはこの幼虫で、サバやイカなどの内臓や筋肉に寄生している。アニサキス幼虫を生きたまま摂取すると、胃壁や腸壁に侵入することがあり、アニサキス症を起こす。
[症 状]
潜伏期間は早いもので1時間、遅いもので36時間だが、約7割は8時間以内に発症する。症状は激しい胃痛、吐き気、嘔吐等だが、胃壁等に侵入している虫体を取り除けば回復する。
[主な原因食品]
魚介類(サバ、アジ、イカ、サケ、タイ、スズキ等)の刺身のほか、酢漬けや醤油漬けも原因食品 となる。
[予防方法]
アニサキスは-20°Cで24時間以上の冷凍で死滅する。
・魚を調理する際は明るい所で行い、寄生虫がついていないかよく確認しましょう。
・アニサキスは魚の内臓に寄生することが多いので、生食するときは内臓を除去しましょう。
・アニサキスは加熱に弱いので、魚介類は中心部までよく加熱しましょう。
・調理の際は細かく切る、よく噛んで食べるなどの方法も有効です。
この件のお問い合わせは長野保健所 食品•生活衛生課 食品•動物衛生係 (次長)和田丈 (課長)小野 辰哉 (担当)小船順子まで(電話026-225-9065<直通> 026-223-2131<代表>内線151 FAX026-225-9105 E-mail nagaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。