2022.10.28(金

「サントリー ザ・カクテルアワード 2022」今年度最高峰のオリジナルカクテル
「カクテルアワード2022」決定!作品名は明け六つ(アケムツ)、受賞者は鮎川
正徳さん[Bar7th(大阪府大阪市)](サントリー)



   サントリー(株)は、10月28日(金)に「サントリー ザ・カクテルアワード 2022」のファイナル(最終選考会)をサントリーホール ブルーローズ(小ホール)で開催した。多数の応募の中から2度にわたる事前審査を経て、最終選考に進んだ12作品の中から、最も優れた作品「カクテルアワード2022」に、鮎川正徳さん(大阪府大阪市「Bar7th」勤務)の「明け六つ(アケムツ)」が選ばれた。 
   「カクテルアワード2022」受賞作品となった「明け六つ」は、ジャパニーズクラフトジン「ROKU」(六)、ジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade]<桜>、ルジェ クレーム ド ピーチなどをシェークして注ぎ、グレナデンシロップをグラスに沈め、ブラックオリーブ、ラディッシュ、南天の葉などを飾って仕上げたカクテルだ。
   鮎川さんは「作品名『明け六つ』は、夜明けを知らせる鐘のことで、日の出の時刻を表す言葉です。「ROKU」(六)の名を持つジンをベースに、新しい始まりを「奏 Kanade」<桜>で、朝焼けのグラデーションをグレナデンシロップで表現しました。このカクテルが皆様の作る新時代を彩り、世界に夜明けが訪れることを願って創作しました」と作品について説明した。
   受賞の喜びについて、鮎川さんは「バーテンダーを始めた15年前から憧れだった、この華やかな舞台は、昨年に続いての挑戦でした。このような素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。もう感謝しかありません。まずはいつも支えてくれている妻に報告して、お店のスタッフや先輩方、仲間たち皆に伝えたいと思います」と感極まった様子でコメント。「コロナ禍で営業もままならず、モチベーションを保つのも大変な中、作品づくりや練習を手伝ってくれるスタッフの皆に、マスターとして良いところを見せたいという思いで臨みました」と語った。
   審査員を務めた作家の城アラキ氏は、「感極まっている。なぜなら私はカクテルをテーマにした漫画の原作者として、皆さんの苦労が多少なりともわかるからです。皆さんがこの場に立っているだけで、すごく価値があることだと思ってほしいです。このサントリーホールにゆかりの深い世界的な指揮者であるカラヤンのように、シェーカーをきれいに奏でていました」とコメント。
   また「カクテルアワード2022」受賞作品について「鮎川さん、本当におめでとうございます。美味しさと味のバランスが素晴らしく、全てを備えていることが良く分かりました。一番良いなと思ったのはネーミングです。お客さんにとって、覚えやすくオーダーしやすいこともポイント」と語った。
▼「カクテルアワード2022」レシピ「明け六つ(アケムツ)」
●ジャパニーズクラフトジン「ROKU」(六) 20ml
●ジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade」〈桜〉10ml
●ルジェ クレーム ド ピーチ 10ml
●サントリー わつなぎ ゆず 10ml
●フレッシュグレープフルーツジュース 10ml
●サントリー グレナデンシロップ 1tsp
1.グレナデンシロップ以外の材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。
2.グレナデンシロップをグラスに沈める。
3.ブラックオリーブ、ラディッシュ、グレープフルーツの皮、大根、南天の葉を飾る。
▼「サントリー ザ・カクテルアワード 2022」受賞者 *敬称略
エリア、受賞者名、作品名、勤務先名
カクテルアワード2022
近畿エリア:鮎川正徳 明け六つ(アケムツ)Bar7th(大阪府大阪市)
優秀賞
首都圏エリア:吉田宏樹 Grand Concerto(グランコンチェルト) ホテルニューオータニ/バーカプリ(東京都千代田区)
▼「サントリー ザ・カクテルアワード 2022」ファイナル進出者一覧 *敬称略
エリア、氏名、作品名、勤務先名
北海道エリア:丸山和輝 花手水(ハナチョウズ) オーセントホテル小樽 メインバーキャプテンズ・バー(北海道小樽市)
東北エリア:佐藤喜晴 Revoir(ルヴォワール) レストランバー牧水(宮城県仙台市)
関東甲信越エリア:高橋幸恵 ベスビアス 赤倉観光ホテル/アクアバー(新潟県妙高市)
首都圏エリア:松岡宏昌 燦燦(サンサン)BAR東京(東京都中央区)
                     吉田宏樹 Grand Concerto(グランコンチェルト) ホテルニューオータニ/バーカプリ(東京都千代田区)
                     中野賢二 華雫(ハナシズク) The Okura Tokyo/バーラウンジスターライト(東京都港区)
東海北陸エリア:北川育美 笑華(エミカ) 名古屋観光ホテル/メインバープエルト(愛知県名古屋市)近畿エリア:藤川勝浩 咲花(サッカ) assemble on eight(大阪府堺市)
近畿エリア:生田理実 MUSUBI(ムスビ) BAR SLOPPY JOE(兵庫県神戸市)
                  鮎川正徳 明け六つ(アケムツ) Bar7th(大阪府大阪市)
中国四国エリア:西本浩紀 Blue Planet(ブループラネット) バーアンクール(広島県広島市)
九州沖縄エリア:下畑雄大 観世水(カンゼミズ) IRISH BAR ARIGO(大分県中津市)
 
▼「サントリー ザ・カクテルアワード」とは
   プロフェッショナルのバーテンダーに、カクテルの創造性や技術などを競っていただき、その年の最高峰のカクテルとして「カクテルアワード」を決定するものだ。カクテルを貴重な洋酒文化のひとつとして将来にわたって育むことを目的に1994年より実施、今年で28回目を迎えた。
   本アワードがより多くのバーテンダーの方にとって魅力的な大会となるよう、好評だった昨年に続き全国8ブロック•7カ所(札幌•仙台•東京•名古屋•大阪•広島•福岡)でセミファイナルを開催した。加えて本年初めての取り組みとして、応募開始前にカクテルアワードの理解を深めていただく「オンラインセミナー」を実施、ファイナルを初めてサントリーホール ブルーローズ(小ホール)で開催した。
   今年のテーマは「今、この時代を表すカクテル」。これまで当たり前だった人とのつながりが変化しているこの時代だからこそ、そのつながりをカクテルを通じてどう届けていきたいかを表現いただいた。課題製品はジャパニーズクラフトジン「ROKU」(六)、ジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」(白)、ジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade」、「ヘルメス」、SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」。いずれかを20ml以上使用して創作した作品を募集した。
   8月の1stステージ(書類審査)、9月のセミファイナルを経て、ファイナル(最終選考会)へ12名のバーテンダーがノミネートされた。ファイナル(最終選考会)では、出場者に実際にカクテルを創作いただき、「ネーミング」「味」「見栄え」「独創性」「将来性」「技術」「プレゼンテーション」の7つの項目で審査。「カクテルアワード2022」受賞バーテンダーを1名、「優秀賞」受賞バーテンダーを1名選出した。
▼ファイナル会場:サントリーホール ブルーローズ(小ホール)について
   サントリーは人々が心豊かに暮らせる社会の実現を目指し、芸術・文化・学術に関する社会貢献活動を行っている。サントリーホールは「世界一美しい響き」をコンセプトに、世界の一流演奏家による数多くの公演を開催している。小ホールは“新たな挑戦”の舞台となるように「ブルーローズ」(花言葉:夢叶う)と名づけられた。日本のカクテル文化を発展•継承していく思いを込めて、ファイナルはブルーローズ(小ホール)で実施する運びとなった。
「サントリー ザ・カクテルアワード」ホームページ( http://suntory.jp/award/ )。