2017.05.25(木)

<外食市場4月の動向>
引き続き客足堅調で売上は前年を上回る
全体売上は104.7%と8カ月連続上回る

 全体概況では、4月は前月に引き続き全般的に客足堅調で、一部業態では花見需要や歓迎会需要が高まり、2カ月連続してすべての業態で客数が前年を超え、全体売上げは104.7%と8カ月連続で前年を上回った


業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは107.1%と前年を上回った。「洋風」は各社新メニューやキャンペーン商品等が好調で売上げは109.0%。「和風」は定食メニューが引き続き好調であったが、毎週末の販促キャンペーンが雨天と重なる場合が多く客数が減、売上げは99.9%とわずかに前年を下回った。
 「麺類」は新メニュー好調とCM放映効果などで、売上げは107.3%となった。「持ち帰り米飯•回転寿司」は持ち帰りの一部で花見需要を取り込み、売上げは106.1%。「その他」はアイスクリームが携帯会社とのコラボキャンペーンで客数が大幅上昇、売上げは112.0%となった。
 ファミリーレストラン業態の全体売上げは102.4%と前年を上回った。業種別では「洋風」はキャンペーン品や高付加価値商品の売れ行き堅調で売上げ102.4%。「和風」は値頃感のあるメ二ューが堅調なところもあったが、平日の集客が伸びず売上げは99.9%。「中華」は価格高めの商品の訴求やクーポンの割引内容の見直しなどで客単価上昇、売上げは101.8%となった。「焼き肉」は歓迎会需要などを取り込み集客好調で、売上げは107.4%となった。
 パブ•居酒屋業態では、飲酒業態は休前日の日数が前年より少ない中で、歓迎会需要の獲得などもあり客数100.7%と健闘したが、客単価が伸びず全体売上げは99.8%とわずかに前年を下回った。「パブ•ビアホール」は店舗増もあって客数107.1%、売上げは105.1%となった。「居酒屋」は引き続き店舗減のため、売上げは98.5%となった。
 ディナーレストラン業態は、4月は花見や歓迎会の需要もあり、客数は106.1%と引き続き好調、売上げは105.2%となった。喫茶業態は国産食材使用の新商品や夜の酒類の売れ行きが好調で、売上げは104.0%となった。