全体概況では12月は前年より休日数が１日多い曜日まわりのなか、引き続き好調なＦＦがクリスマスや年末の外食需要を牽引し、一部FRの好転とあいまって全体売上げは103.3％と４カ月連続して前年を上回った。
　居酒屋業態は年末の宴会需要は堅調だったものの、客単価が低下傾向で、売上げを押し上げるには至らなかった。

　業態別概況ではファーストフード業態は全体売上げが105.2％と前年を上回った。「洋風」は季節限定メニューやクリスマスのキャンペーンが好調で、売上げは108.4％となった。「和風」は鍋など季節メニュー、地域限定メニュー、定食の新メニュー等が引き続き好評で売上げは104.6％。　「麺類」は店舗数の増加などで売上げは102.0％。「持ち帰り米飯•回転寿司」は店舗数の減少で売上げは98.9％。「その他」はアイスクリームが価格改定とクリスマスケーキ販売の堅調で売上げは103.4％となった。
　ファミリーレストラン業態は全体売上げが101.7％と前年を上回った。業種別では、「洋風」が高単価商品の投入やテイクアウト•宅配用ローストチキンの好調などで客数•客単価を上げ、売上げは103.1％であった。
　「和風」は年末需要が堅調だったところもあるが、店舗数の減少もあり売上げは98.1％。「中華」は高付加価値商品フェアなどに支えられ100.7%となった。「焼き肉」は年末の家族需要などを取り込み、売上げ104.4％となった。
　パブ•居酒屋業態では、「パブ・ビアホール」は既存店の予約以外の集客に苦戦したが、店舗増により売上げ103.2%。「居酒屋」は忘年会の宴会数は前年を越えたものの、個人客の数が伸びず、売上げは95.2%となった。
　ディナーレストラン業態は、引き続き客単価は低下傾向であるものの、店舗増により売上げは104.6％となった。喫茶業態は冬季メニューや高単価商品の積極的投入に加え、比較的温暖な日のアイスドリンクの堅調などから、売上げは103.1％となった。