4カ月連続で前年売上げを

上回る外食市場10月の動向

2015.11.25(水曜日)

 10月の全体概況は天候に恵まれたこと、土曜日が前年より1日多かったことなどから、2度の台風上陸に見舞われた昨年と比べると、ファミリーレストラン、ディナーレストランをはじめ多くの業種•業態で客数が増加し、客単価の上昇と相まって外食全体の売上げは105.0%と4カ月連続で前年を上回った。
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 業態別概況のファーストフード業態は、全体では客単価が103.7%と引き続き前年を上回り、売上は103.8%となった。業種別には「洋風」はバリューを訴求した値頃感のある商品キャンペーン等が奏功し、売上げは102.5%となった。
 「和風」は主力商品の期間限定値引きやクーポン配布等で売上は108.5%と好調。「麺類」も既存店売上げが着実に伸び引き続き堅調。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、商品改革や期間限定セールで売上げ101.2%。その他は「カレー」「アイスクリーム」ともに堅調に推移した。
 ファミリーレストラン業態の全体売上げは107.0%と好調を維持し、30カ月連続して前年を上回った。全ての業種で売上げ、客数、客単価ともに昨年を上回った。「洋風」は食材等の品質を訴求した高単価商品も値頃感を訴求した低価格商品も好調で、売上げは105.7%になった。
 「和風」はメニューの見直しなどで客数、客単価がバランスよく伸び、売上げは108.6%、「中華」は食材や商品サイズの見直し等で客単価がアップし、売上げは堅調に推移した。「焼き肉」はファミリー層の客数増が売上げを押し上げ、114.8%と好調だった。
 パブ•居酒屋業態では「パブ•ビアホール」は、屋外イベントやラグビーW杯の集客が好調に推移し、売上げは103.8%となった。「居酒屋」は店舗削減が続き、売上げは依然マイナス傾向だが、インバウンドの客は増加傾向にある。
 ディナーレストラン業態はハロウィン効果もあり客足は大きく伸び、観光地のインバウンド効果と相まって、売上げは111.8%と今年一番の対前年度増加率となった。喫茶業態は付加価値の付く電子マネーの導入、商品キャンペーン等により、売上げは堅調に推移した。
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