今だけしか味わえない!
10月の会席「松茸会席」
ー山楼海鮮 萬佳亭ー
2015.10.02(金)
善光寺のお膝元で受け継いできた和の心を謳う「山楼海鮮 懐石 萬佳亭」(長野市城山公園地内)。同店は毎月替わる会席料理を為しているが、今月は秋の味覚の王様(松茸)を堪能する松茸会席を提供している。
萬佳亭は明治38年に創業、110年の歴史がある。善光寺平を一望できるこの地に明治天皇が訪れた際に、「絶佳かな」と呟やかれており、店名もそこに由来する。以来、懐石料理を主に四季折々の信濃の味と自然の味覚にこだわり、上質で繊細な料理を提供して来ている。
10月の松茸会席(10月1日〜10月31日)は、松茸会席<本>8,000円と松茸会席<草>5,500円の2コースがある。松茸会席<本>は写真に見るように、先付 法蓮草の蟹身和え、椀物 松茸土瓶蒸し、家喜 松茸炭火焼、蒸物 松茸餡茶碗蒸し、揚物 松茸天麩羅、食事 松茸飯、水物 メロンと栗プリンが提供される。松茸会席<草>も品数を抑えて提供するが、松茸を愉しめる献立となっている。
同店の営業時間は午前11時〜午後2時、午後5時〜9時までとなっており、一階の宴会場(150名)や中広間(20名〜40名5部屋)、2階の展望レストラン(桟敷席54席、椅子席19席、小部屋2部屋)で松茸会席が味わえる。
(株)萬佳亭の山﨑雷太郎社長は「秋シーズンのご予約は毎年多いですが、松茸会席は200人ぐらいを見込んでいる」という。また同店では松茸会席の他に「秋の豊香祭り」特別企画として、「朴葉焼会席」(秋の実りと信州牛)5,500円を先月10日〜10月31日まで実施している。炭火で焼く朴葉も香ばしい。お問い合わせは(株)萬佳亭まで(➿0120-32-7089、fax026-232-0014)。
参考までに「松茸」は、日本では一般に香りが良いとされ(独特の香りを嫌う人もいるが)、「匂い松茸 味しめじ」という言葉があるほどである。土瓶蒸しや松茸ご飯など香りを生かして食べることが多い。他のキノコと同様にマツタケも加熱により旨み成分が増えるため、生で食べても旨みは感じない。
マツタケ(松茸、Tricholoma matsutake(S.Ito et Imai) Sing.)はキシメジ科キシメジ属キシメジ亜属マツタケ節のキノコの一種。養分の少ない比較的乾燥した場所を好む。秋にアカマツの単相林のほか針葉樹が優占種となっている混合林の地上に生える。菌糸体の生育温度範囲は5〜30℃、最適温度は22〜25℃、最適pHは4.5〜5.5であり、菌糸の成長速度は遅い。
因みに生産地は国内では長野県5㌧、岩手県4㌧、兵庫県2㌧、奈良県、和歌山県、京都府それぞれ1㌧の順だ。一方、輸入先は中国775㌧、アメリカ214㌧、カナダ、トルコ、メキシコ、韓国の順になっている(このデータは2012年)。