前月に続き売上は前年上回る
外食市場8月の動向(JF)
2015.09.26(土)
8月の全体概況は多くの地域で猛暑に見舞われた上旬を中心に夏休み需要が堅調に推移し、中旬以降は前線や台風の影響で客足が少し鈍ったものの、引き続き客単価が上昇していることもあり、外食全体の売上げは103.2%と2カ月連続で前年を上回った。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは104.1%と前年を上回った。洋風は夏休みのファミリー需要を捉えて好調だったほか、鶏肉問題等の影響が徐々に薄らぎ、売上げは105.7%と回復した。
和風は新メニューの投入やテレビCM等の販促が奏功し、売上げは110.3%となった。麺類も夏メニューやメディア露出などにより、売上げは104.6%と堅調。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数の減少と中旬以降の天候不順などが影響し、売上げは前年を下回った。
その他は「カレー」は販促が奏功し引き続き好調の一方、「アイスクリーム」が後半の気温低下等により振わず、結果として客数と売上げが前年を下回った。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは、103.6%と28カ月連続して前年を上回った。月後半は前線や台風の影響で客数は伸び悩んだが、堅調な客単価に支えられ、全ての業種で売上げが前年を上回った。中でも焼き肉は夏休みのファミリー需要を捉えて好調に推移した。
パブ・居酒屋業態の「パブ・ビアホール」は、ビアガーデン等で後半の天候不順が影響したところもあったが、上旬の好天や販促イベントにより売上げは前年を上回った。「居酒屋」は引き続き店舗削減により、客数と売上げは前年を下回った。
ディナーレストラン業態は大型店の出店効果や訪日外国人等のインバウンド効果もあり、売上げは昨年3月以降堅調に推移している。喫茶業態は月後半の天候不順が客足に影響したが、キャンペーンの実施等により売上げは前年を上回った。