日本アイスマニア協会が予想する
夏のアイストレンド ーーーー
今年は「スノー系アイススイーツ」
年間1,000本のアイスを食するアイス評論家、アイスマン福留が代表となり、アイス好きの消費者が中心になって運営する「日本アイスマニア協会」(東京都港区)は、消費者の目線から2015年のアイストレンドを予想した。
最注目はかき氷ジャンル。引き続きブームが続きそうだが、今年は「スノー系アイススイーツ」が注目を浴びそうだ。その背景に迫りつつ、イチオシの「スノー系アイススイーツ」を4つ紹介する。
■かき氷は高級路線から、台湾系の「アイスを削るふわふわタイプ」へ
2015年も外食・食品メーカーの動きとしては、新店舗の出店があり、各社新メニューに力を入れていることから、引き続きブームは続いていく模様。昨年は天然水の氷を使ったかき氷の「ヨックモック」(青山)や「ひみつ堂」(谷中)、「埜庵」(藤沢)等が話題となったり、また、本格派シロップを使ったメニューで話題を呼んだかき氷カフェバー「yelo」(六本木)のオープン、良質なフルーツを使って作ったかき氷の「雪ノ下」(大阪を中心に全国展開)が連日の大行列で話題となるなど、「天然水系」「本格シロップ系かき氷」が流行の主役であった。
一方、今年の最大トピックはなんといっても台湾の「ICE MONSTER(アイスモンスター)」日本初上陸。4月のオープン以来、話題となっている。台湾系のかき氷の特長は「氷ではなく、アイスを削ってふわふわのかき氷にしている」ことだが、その食感はまさに雪のようにふわふわだ。
日本アイスマニア協会では、これらを通常の氷やフルーツ果汁を凍らせて作ったいわゆるかき氷と区別して、 「スノー系アイススイーツ」と呼ぶ。そして今年は各店が食感勝負の「スノー系アイススイーツ」を続々出している。
■2015年スイーツ界のトレンド「ハイブリッド食感」の流れがかき氷界にも。
2015年6月に、表参道にニューヨーク発の「ドミニク・アンセル・ベーカリー」が日本初上陸し、目玉商品の「クロナッツ」は、クロワッサンとドーナツの両方の要素が楽しめるハイブリッドスイーツとして、オープン早々話題となっている。スイーツ界では「ティラミス×ロールケーキ」や「フレンチトースト×ワッフル」などいわゆる「ハイブリッドスイーツ」が流行しているが、その背景として、目新しさとともに「新しい食感」を楽しめることがあげられる。
ある1カテゴリのスイーツが流行しそれが落ち着くと、人々の興味は味そのものよりも「食感の追求」に移る傾向がある。それはアイスの世界でも例外ではなく、昨年のかき氷ブームでかき氷に親しんだ人々は、今年は新しい食感を求めて「かき氷」と「アイス」のハイブリッドである「スノー系アイススイーツ」に流れることが予想できる。
■協会会長アイスマン福留氏の今年のトレンド解説
スノー系アイススイーツの最大の特徴は、何と言っても不思議な食感。ふわっとした雪のような食感は一度食べたら忘れられない。今年は各社続々メニューが登場しているので、今までよりも、もっと気軽に食べられるようになるのではないでしょうか。スノー系アイススイーツは、従来のかき氷とは違い、味付けされた氷を削りだしているので、フレーバーと氷の一体感もひとつの特徴と言える。従来のかき氷のような”氷とシロップ”という概念を打ち砕いてくれるスノー系アイススイーツから今年は目が離せない。
◆協会会長アイスマン福留イチオシのスノー系アイススイーツ4選
【1】2015年日本初上陸で話題の台湾系『マンゴーかき氷』
@アイスモンスター(原宿)
2015年のアイストレンドを語るには、「アイスモンスター」は外せない。台湾発で世界のベストスイーツTOP10に選ばれ、世界一のかき氷と称され4月に日本初上陸した。マンゴーアイスブロックを削り、マンゴーシャーベットやマンゴーソースを絡めたマンゴー果実などをトッピングする「マンゴーかき氷」や、ミルクティーフレーバーのかき氷にパンナコッタや温かいタピオカをのせる「タピオカ付きミルクティーかき氷」、コーヒーフレーバーのかき氷にクッキークリームアイスクリームやコーヒーゼリーなどをトッピングする「コーヒーかき氷」など、台湾本場の味とフレーバー、食感を日本でも楽しめる。
「マンゴーかき氷」(アイスモンスター)1,500円 東京都渋谷区神宮前6-3-7 電話03-6427-4100。
アイスマン福留氏推薦コメント:フレーバーアイスブロックと呼ばれる特製の氷を、極限まで薄く削ることで”新雪”のような食感が楽しめる。軽いのにズッシリ…という不思議な食感が特徴でとにかくボリュームが多く、一人では食べきれないほどの贅沢サイズ!まさにモンスター級。
【2】スノー系アイススイーツの元祖『コットンスノーキャンディ』
@ミスタードーナツ(全国)
専用の機械でアイスを薄く柔らかくスライスすることで、口に入れた瞬間にわた雪のようにふわっととける新食感のアイススイーツ。2014年発売で発売から3ヶ月で320万杯以上を販売したという伝説のメニューに、今年は新商品の「コットンスノーキャンディ チョコレート」と「コットンスノーキャンディ グリーンティ」が登場している。
その他、マンゴー、ストロベリー、ミックス(マンゴー&ストロベリー)の3つの定番フレーバーやチョコレートフレーバーにクッキー&ホイップをトッピングしたメニューやグリーンティに白玉とあずきをトッピングしたフレーバーなど幅広いバリエーションで展開している。ふわふわの食感とかき氷にはない濃厚感が癖になる。全国展開しているミスドの手軽感に加え、溶けたキャンディにドーナツをつけて食べるなど、一度で二度美味しいミスドならではの楽しみ方もできる。
コットンスノーキャンディ チョコレート561円、コットンスノーキャンディ グリーンティ 561円。
ミスタードーナツ<販売エリア>東日本エリア:北海道、東北、関東(新潟・長野・山梨・東京)
※現在は東日本エリアでのコットンスノーキャンディ チョコレートの販売は終了している。西日本エリア:東海(名古屋・静岡)、北陸(石川・富山・福井)、近畿、中四国、九州※現在は西日本エリアでのコットンスノーキャンディ グリーンティの販売は終了している。
アイスマン福留氏推薦コメント:名前の通り”綿雪”を食べているようなやさしい食感。味も、きめ細かく繊細。薄く削った味つき氷を幾層も重ね合わせることで、かき氷でもなく、アイスでもない、まさに新ジャンルのスイーツ。昨年も食べたが、今年のコットンスノーキャンディはさらにおいしくなって進化を感じる。店舗も多く身近で食べられるところがいい。
【3】イタリアンメニューも登場『スノーアイス』
@ハッピーパスタby カプリチョーザ(新宿)
「ハッピーパスタ」の「スノーアイス」は、イタリアンらしいイタリアンスイーツ色の強いメニューラインナップが特長。フレーバーは「マンゴー」「ストロベリー」「ティラミス」「チョコレート」「グリーンティ」5種類。薄くふわふわにスライスしたミルク風味の氷の上に、マンゴーやチョコレートアイスなどをトッピングしている。
おすすめはイタリアンらしいメニューの「ハッピーティラミス」で、薄くふわふわにスライスしたチョコレート味のたっぷりの氷に滑らかな食感のマスカルポーネ、コーヒーゼリーの入ったコーヒーアイス、フィンガービスケットを添えた、ちょっと大人のスノー系アイススイーツだ。
ハッピーティラミス980円(税抜)
ハッピーパスタ by カプリチョーザ ルミネエスト新宿店(東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿店7階、電話03-5312-6505)。
アイスマン福留氏推薦コメント:フルーツやアイスクリームが贅沢にトッピングしてあるので、かき氷を食べているという感覚を忘れてしまうほどリッチな仕様。例えるなら”雪のパフェ”といったところ。ボリュームも満点。パスタの食後に食べるスノーアイスはまた格別だ。
【4】自宅で楽しむスノー系!『新食感ふわっとかき氷の素』(井村屋)
@全国のスーパー等
スノー系アイスをゆっくり家で楽しみたいという方も多いと思う。そんな方にはこちらの商品がおすすめだ。カップごとそのまま凍らせてかき氷機で削るだけで、味つきでふわっと食感のかき氷を家庭で作ることができる。
なめらかでコクのある練乳味と、さっぱりとした爽やかなソーダ味の2フレーバー。そのまま食べるだけでなく、練乳味にはつぶあんなどを、ソーダ味にはフルーツなどをトッピングしても美味しく頂ける。
新食感ふわっとかき氷の素<練乳味>130円(税別)、新食感ふわっとかき氷の素<ソーダ味>130円(税別)、井村屋(販売エリア)は全国のスーパー等。
アイスマン福留氏推薦コメント:かき氷の素が味つきなので、シロップをかける必要もなく手軽。家でも手軽に楽しめるのが嬉しい!シャリシャリ食感のかき氷とは違った、ふわっとした食感がやみつきに。
〈一般社団法人 アイスマニア協会」とは〉
アイスマニア協会は、アイスクリーム業界ではなく、アイス好きの消費者が運営する団体。アイスクリーム好きを「アイスマニア」と定義し活動している。アイスクリーム市場を盛り上げたい!というよりも、自分たちが思いっきりアイスクリームを楽しみたい。アイス好きが集い、楽しみ、その結果日本のアイスクリーム市場も盛り上がったらいいな…というスタンスだ。国内のコンビニアイスやスーパーなどで販売されているメーカー系アイスはもちろん、アイスクリームショップ、ご当地アイス、ソフトクリーム、かき氷など、アイスクリーム類・氷菓を含む全ジャンルを網羅し、おいしいアイス情報を発信していく。入会すると会員限定の「試食会」などに参加することができる。
名称:一般社団法人 日本アイスマニア協会(Japanese Icecream Mania Association)
代表理事:アイスマン福留 専務理事:八木 宏一郎
理事:森川 勇一郎 事務局長:下西 敦子
住所:〒106-0032 東京都港区六本木4-11-4
活動内容 :
・日本におけるアイス文化の発展
・日本のアイス消費量の拡大
・日本のアイス市場の活性化
・アイスマニア検定試験の実施
・アイスクリームイベントの開催
・会員限定イベント・試食会など◎イベント
・アイスマニアミーティング
・アイスクリーム博覧会(あいぱく)
〈代表理事プロフィール〉
アイスマン福留 コンビニアイス評論家 アイス評論家 / 日本アイスマニア協会代表理事
1973年東京都足立区生まれ。年間に食べるアイスの数は1000種類以上。2010年からコンビニアイス評論家として活動を開始。アイスクリームの紹介サイト「コンビニアイスマニア」を運営。その後、一般社団法人日本アイスマニア協会を設立し理事長に就任。「アイスクリーム博覧会」などを開催。アイスクリームの業界紙「アイスクリーム流通新聞」等でアイスコラムを連載するほか、アイスの専門家としてメディアにも多数出演。自他共に認める「日本一アイスクリームと向き合う男」。著書に『日本懐かしアイス大全』(辰巳出版)がある。
この件に関するお問い合わせ先は(株)電通パブリックリレーションズ コンテンツ・ディストリビューション部[担当者名]味方勇人まで(電話080-9862-2923)。
yuto.ajikata@dentsu-pr.co.jp