外食市場4月の動向(JF)

FR等は好調だったが、
全体売上げは前年を下回る

 4月の全体概況は、前半の天候不順が客足に影響したものの後半は好天に恵まれ、東京では夏日となる日もあり、需要は回復基調となった。しかし、FR、DR等がおおむね好調を維持する一方、FF洋風では売上げの低迷が続き、外食全体の売上げは97.3%と2カ月連続して前年を下回った。

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 業態別概況では、ファーストフード業態は全体売上げが92.7%と前年を下回った。洋風は昨年が消費税増税対応で大規模なキャンペーンを展開し好調な店があった一方、今年は異物混入問題等の影響が残り、売上げは84.5%と大きくマイナスとなった。
 和風は引き続き客数が減少しているが客単価の上昇で売上げは101.9%となった。麺類は新メニューと店舗増で客数•客単価ともに伸び、売上げは109.8%と好調。持ち帰り米飯•回転寿司は、今年の花見需要が3月に傾き4月前半の雨天•低温も影響して、売上げはマイナスとなった。その他は「カレー」がメディア露出等で好調だった昨年ほど伸びず、売上げは前年を下回った。
 ファミリーレストラン業態では、全体売上が103.2%と24カ月連続して前年を上回った。各社で好不調のばらつきはあるものの、営業時間短縮等で「中華」の客数が前年を下回った以外は、全ての業種で客数•客単価•売上げが前年を上回り、引き続き好調に推移した。
 パブ•居酒屋業態では「パブ•ビアホール」が月後半の好天・高温で好調となる一方、「居酒屋」は店舗削減が続いている影響もあり、全体の売上げはマイナスとなった。
 ディナーレストラン業態では店舗によって差はあるものの、全体では新規出店による客数増と一部大型店や中価格商品の売れ行き好調で、売上げは前年を上回った。喫茶業態は月前半の天候不順で客数はわずかに減少したが、新商品の積極導入やSNSによる販促等で客単価が上昇、売上げは前年を上回った。

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