外食市場3月の動向(JF)
土曜日数の減少もあり
売上げは前年を下回る
全体概況では3月は、北日本以外の地域では比較的天候に恵まれたものの、土曜日と祝日が重なり、土曜日が前年より2日少なかったことから、多くの業種で客数が前年を下回った。FRは客数が前年を下回ったが、客単価の上昇から好調な売上げとなった。
一方でFF洋風は異物混入問題の影響からの回復が鈍く、外食全体の売上げを95.4%に下押しする結果となった。また、昨年の消費税増税前の駆け込み需要の反動で、複合商業施設の集客が鈍ったため、ショッピングセンター等に入店する外食店の一部では客足に影響が見られた。
業態別概況ではファーストフード業態は全体売上げは90.0%と前年を下回った。洋風は新商品が好調な店があった一方、引き続き異物混入問題の影響が残り、売上げは80.4%と大きくマイナスとなった。
和風は昨年4月以降、客数は引き続き厳しいものの客単価の上昇で売上げは100.9%となった。麺類は新メニューの投入等で売上げは103.5%と堅調。持ち帰り米飯•回転寿司は3月終盤の花見がプラスになった店もあったが、土曜日が少ない影響等もあり、売上げは前年を下回った。その他は「カレー」が好調に推移した。
ファミリーレストラン業態では全体売上げが102.0%と前年を上回った。「洋風」「中華」で客数が前年を下回る中、全ての業種で客単価が前年を上回り、売上げは「中華」以外の業種で前年を上回る結果となった。
パブ・居酒屋業態は全体に店舗の整理統合が進む中で、「パブ•ビアホール」は販促活動が奏功し売上げは前年を上回ったが、「居酒屋」は振るわず、客数・客単価・売上ともにマイナスとなった。
ディナーレストラン業態では、客数はわずかに前年に及ばなかったものの、新規出店と一部の高価格帯店の好調があいまって、売上げは前年を上回った。喫茶業態は商業施設立地の店では客足が落ちたところもあるが、季節メニュー等で客単価が上昇、売上げは103.7%となった。