2月の外食産業市場動向調査
売上げは3カ月ぶりに前年上回る
FF業態の全体売上げが94.3%に!
2月の全体概況は記録的な大雪となった前年に比べ、天候が比較的穏やかだったことから、客数はFF以外の業態で前年を上回った。また、客単価が引き続き好調な業種業態が多く、外食全体の売上げは3カ月ぶりに前年を上回った。
しかし、FF洋風では1月に起きた食品への異物混入問題と米国港湾ストによるポテト輸入の支障から客数が落ち込み、外食全体の客数を引き下げた。
業態別概況では、ファーストフード業態は全体売上げが94.3%と前年を下回った。洋風は新商品が好調な店があった一方、異物混入問題とポテト不足があいまって売上げは83.8%と大きくマイナスとなった。
和風は客数は厳しいが客単価は上昇、昨年の売上げ低下の反動もあり売上げは102.6%となった。麺類は新メニューが好調で客数が伸び、売上げは109.4%。持ち帰り米飯•回転寿司は、店舗数は減少したものの、売上げは前年を上回った。その他は「カレー」と「アイスクリーム」が好調に推移した。
ファミリーレストラン業態は全体売上げは108.9%と前年を上回った。中華は人手不足等で営業時間短縮に踏み切った店があり客数が減少したが、他の業種は比較的穏やかな天候で客数が伸びた。全ての業種で引き続き客単価が上昇し、売上げはどの業種も前年を上回った。
パブ・居酒屋業態は全体の店舗数は減少しているものの、昨年と比べ穏やかな天候から客数は13カ月ぶりに前年を上回り、売上げも平成24年4月以来34カ月ぶりにわずかだが前年を上回った。
ディナーレストラン業態は店舗数、客数、客単価ともに堅調に推移し、一部の店では外国人客の増加も見られ、売上げは110.1%と好調であった。喫茶業態は季節限定のフェアメニューが客単価増に貢献、売上げは105.7%となった。