売上げの下げ幅は縮小傾向に
2014.11.26(水)
10月の全体概況は前半に2つの台風が相次いで上陸し、特に休祝日の客足に影響して客数は前年比95.8%にとどまり、全体売上げは前年比98.8%と5カ月連続のマイナスとなった。しかし各社はキャンペーンや季節限定フェア等で客単価の向上に努め、売上げの下げ幅は縮小傾向にある。
業態別概況では、ファーストフード業態は全体売上げは95.9%と前年を下回った。洋風は台風の影響が大きく、全体の売上げは前年を下回り、88.3%となった。和風はセットメニューや販促キャンペーン等により客単価が上昇、売上げは105.7%となった。麺類は新メニューやメディアへの露出効果等で客数が増加し、売上げは109.1%となった。
一方、持ち帰り米飯•回転寿司は、店舗数•客数が減少し、売上げは96.2%となった。その他は、「カレー」が牽引して堅調に推移した。
ファミリーレストラン業態は台風の影響で一部客足は落ちたが、季節フェア等により堅調な客単価に支えられ、全体の売上げは102.9%と前年を上回った。全ての業種で売上げは前年を上回り、中でも焼き肉は客数増、客単価増で売上げは109.7%と好調を維持した。
パブ•居酒屋業態は、居酒屋の店舗数減少で全体の客数は98.2%となり、全体売上げは97.8%と前年を下回った。但しパブ•ビヤホールはハロウィーンのキャンペーン等が好調で、売上げ104.3%と前年を上回った。
ディナーレストラン業態は荒天が客足にブレーキをかけたが、客単価は堅調で、売上げは100.4%と前年を上回った。喫茶業態は季節限定キャンペーンや商品リニューアル等により、客単価が上昇、売上げは100.4%となった。