売上げ２カ月連続の前年割れ

2014.08.26（火）

　7月の全体概況は台風第８号の上陸や梅雨前線の停滞などにより、全国のあちこちで大雨の被害が大きく、外食の客数は96.1％に減少した。客単価は101.4％と前年を上回ったものの、全体の売上げを押し上げるには至らず、売上高は97.5％と２カ月連続して前年を下回った。

　業態別概況では、ファーストフード業態は全体売上げは94.4％と前年を下回った。洋風は中国産鶏肉食材の問題とその風評被害の影響もあり、全体の売上げは88.1％と大きく前年を下回った。和風は新メニューの導入等により客単価が上がり、前月に引き続き売上げは前年を上回った。
　麺類は出店増もあり売上げ104.2％と好調が続いている。持ち帰り米飯•回転寿司は店舗数•客数が減少し、売上げは96.3％となった。その他はメディア露出等により「カレー」が引き続き好調で、売上げは前年を上回った。
　ファミリーレストラン業態は、悪天候の影響で洋風の客数が減り、全体の客数は98.0％と２カ月連続して前年を下回ったが、売上げは101.1％と前年を上回った。業種別にみると、洋風は客数減が売上げに影響したが、和風•焼き肉は客数、売上げともに堅調に推移した。
　パブ•居酒屋業態は全体の客数は94.9％、売上げは93.9％と前年を下回った。パブ•ビヤホールは、キャンペーンを実施して好調な店がある一方、ビアガーデン等は雨天の影響を受けた結果、売上げは97.3％となった。
　ディナーレストラン業態は天候不順に多少の影響を受けたものの、新店効果もあり客数は106.2％、売上げは108.8％となった。喫茶業態は季節メニューの投入やキャンペーンの実施を続けるも、台風等の悪天候で客足が落ち、売上げは99.5％となった。