3カ月連続して前年を上回る
2014.06.26(木)
全体概況では、5月も各社は消費税増税を踏まえたキャンペーンやフェアに取り組み、外食需要は堅調に推移、全体売上高は対前年比102.8%となった(税抜比較)。FR業態ではメニュー改定や土曜日が昨年より1日多い曜日まわりも奏功し、客数、客単価ともに伸び、売上げは106.2%と引き続き好調を維持している。
業態別概況では、ファーストフード業態は全体売上げは101.3%と前年を上回った。洋風は新商品の導入が奏功した店もあったが、店舗数が減少する中、客数は95.3%となり、売上げも前年を下回った。和風は前月に引き続き、客単価のアップで売上げは102.9%となった。
麺類は商品のリニューアルや新商品の投入などが奏功し、売上げは堅調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司は、引き続き店舗数減の影響もあり客数は減少、売上げはわずかに前年を下回った。その他はメディア露出の影響や新メニューの好調などにより、客数、売上げともに好調だった。
ファミリーレストラン業態では、FR業態の売上げは106.2%、13カ月連続して前年を上回っている。増税に備えたメニュー改定、季節フェアの開催などが奏功し、洋風・和風・中華・焼き肉の全業種で売上げ、客数、客単価が2カ月連続して前年を上回った。
パブ・居酒屋業態では、パブ・ビアホールはビヤガーデンの人気や固定客獲得の努力により、売上げは103.0%と好調。居酒屋は店舗数の減少が続いており、売上げ、客数も前年を下回ったが、前月辺りから下げ止まりの傾向がうかがえる。
ディナーレストラン業態では、新規出店、メニュー改定による客単価上昇、クーポンによる集客等が奏功し、売上げは104.9%と順調に推移した。喫茶業態では、一部地域の悪天候や増税の影響などで集客に苦労した店舗もあり、新商品の投入等で客単価は上昇したものの売上げはわずかに前年を下回った。