門司港レトロ地区の新たな観光施設(九州最大級の料亭)

2014.05.27(火)

 北九州市(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/)の「門司港レトロ地区」(http://www.mojiko.info/)に、今春新たな観光スポットがオープンした。出光佐三も愛した昭和初期を代表する料亭「三宜楼」のリニューアルオープンは話題を誘っている。
 門司港レトロ地区の新たな観光施設として、現存する料亭の建屋としては九州最大級を誇る希少な昭和初期を代表する料亭「三宜楼」(http://www.mojiko.info/3kanko/sankiro/index.html)が、今年の4月26日にリニューアルオープンした。
 「三宜楼」は昭和6年に建てられた木造3階建ての大規模建造物。明治後期から戦前まで国際貿易港として賑わった門司港には、40を越える高級料亭があったとされ、そのなかの代表格のひとつが「三宜楼」であった。

三宜楼(外観).jpg 

 最盛期には栄華を誇った「三宜楼」も昭和30年頃には廃業。老朽化が進み、平成17年には売却話が浮上したが、それを聞いた地元の有志たちが「三宜楼を保存する会」を結成し、募金と保存を求める署名活動を開始した。
 1年の間に募金1,900万円と1万6,000名の署名を集め、平成21年に北九州市に寄贈された。北九州市は平成24年保存修理工事に着手、平成26年3月に本体工事を終え、開館の運びとなった。北九州市では「往時の門司港の繁栄を偲ばせる『三宜楼』で、財界人や俳人が想いを馳せた懐かしの空間にタイムスリップしてみませんか?」と呼び掛けている。

三宜楼(内観).jpg

 「三宜楼」の所在地は北九州市門司区清滝三丁目6番8号。延床面積は1,014㎡、敷地は764㎡ある。休館日は祝日を除く毎週月曜日、年末年始。見学、貸し出し等は〈1階の展示室〉 見学自由、無料10:00~17:00。料亭「三宜楼」は11:30~17:00、17:30~22:00(夜は要予約)。
 2階の大広間(百畳間)は貸し出し中以外は見学自由、無料。貸し出しについては①時間帯Aが11:00~13:30、Bが14:00~16:30。料金はA、B各時間帯が2,000円、AとB通しでの利用は3,000円、空調使用料は別途でA、B各300円。3階は俳句の間で ガイドがいる場合に限り見学可能、無料である。
 この件に関する問い合わせ先は北九州市産業経済局門司港レトロ課まで(電話093-322-1188)。