2014年2月市場動向調査<外食市場2月の動向>
記録的な大雪で、売上げは4カ月ぶりに前年を下回る
2014.03.28
2月の全体概況は、太平洋側を中心に2度の大雪に見舞われ、どの業態においても客足に大きく影響し、徐々に回復の兆しを見せていた外食マーケットに水を差した。
特に関東甲信地方では記録的な大雪となり、一部の地域では物流にも影響し、営業時間の短縮や休業を余儀なくされる店も出るなど、外食の売上げに大きなダメージとなった。客単価は引き続き堅調に推移しているものの、客数が95.2%となり、売上げは97.2%と4カ月ぶりに前年を下回った。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは96.6%と前年を下回った。洋風は新商品の投入等で健闘した店もあったが、売上げは93.6%と大きく前年を下回った。和風は季節メニュー等が好調を維持して客数が伸び、売上げは前年を上回った。
麺類は好調が続いていたが、2月は客数の減少で売上げは99.6%となった。持ち帰り米飯・回転寿司は、客数が90%を割り込み、店舗数の減少とあいまって売上げは91.2%となった。その他は、「カレー」の期間限定メニュー等が好調で客単価が伸び、売上げは前年を上回った。
ファミリーレストラン業態は、総じて路面店を中心に雪の影響が大きく、客数は98.9%と前年を下回ったが、引き続き客単価が堅調で、売上げは100.4%とこの業態のみ前年を上回った。業種別にみると、洋風以外の和風、中華、焼き肉の売上げは前年を上回って推移した。
パブ・居酒屋業態は、下げ止まりの兆しが見られた前月より一転、今月は客数92.5%、売上げ89.8%と大幅に前年を下回った。堅調に推移していたパブ・ビヤホールも、今月は客数、客単価ともに前年を割り、売上げは93.1%となった。
ディナーレストラン業態は、新店効果で健闘した店もあったが、雪の影響は避けられず客数が減り、売上げは98.7%となった。喫茶業態は新メニューの投入等により客単価が増えたものの、売上げは98.6%となった。