2014年1月市場動向調査<外食市場1月の動向>
引き続き堅調に推移、売上げは3カ月連続で前年を上回る
2014.02.27
外食市場1月の全体概況は、東日本以西で日照に恵まれ、特に昨年首都圏で大雪となった「成人の日」には、晴れの地域が多く、外食需要のプラス要因となった。客数は100.7%と7カ月ぶりに前年を超えて、客単価も引き続き堅調に、全体売上げは103.4%と3カ月連続して前年を上回った。
業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは103.2%と4カ月ぶりに前年を上回った。洋風は新商品の投入や高めのフェア品等が奏功して客単価が伸び、売上げは101.6%と7カ月ぶりに前年を上回った。
和風は前月に引き続き季節メニュー等で客数が伸び、売上げを押し上げた。 麺類は引き続き店舗数・客数の増加で売上げは好調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司は各社の傾向が分かれたが、全体的には店舗数減少の中で客数も減り、売上げは前年を下回った。
その他は「アイスクリーム」が下旬を中心に比較的暖かい日の多い中で堅調に推移、売上げは107.8%と昨年11月以降連続して5ポイント以上前年を上回っている。
ファミリーレストラン業態は引き続き好調で、全ての業種で客数・客単価が前年を上回り、売上げは104.4%となった。業種別にみると、特に和風と焼き肉は、年末からの需要傾向を引き継ぎ、セットメニューや食べ放題メニュー等で団体客・ファミリー客を取り込み、売上げは好調に推移した。
パブ・居酒屋業態の全体売上げは前年に及ばず99.2%となった。しかし、客数は101.7%と8カ月ぶりに前年を超えるなど、下げ止まりの傾向も見られた。パブ・ビヤホールは、アルコール類のフェア等が奏功して客数が大幅に増え、売上げは108.8%と好調だった。
ディナーレストラン業態は、昨年11月からの安定傾向を引き継ぎ、客数は104.1%、売上げは105.9%と引き続き好調に推移した。喫茶業態は、和風ドリンクや新メニューの投入等により客数と客単価が増え、売上げは102.1%と堅調に推移した。