2023.07.18(火)

自社シリーズ最小、卓上に置ける業務用小形食器洗浄機
発売、導入障壁を解決しコロナ後の人手不足に悩む現場の
省人化を支援(ホシザキ)

   総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ(株)(本社愛知県豊明市、小林靖浩代表取締役社長)は、自社シリーズ最小の業務用小形食器洗浄機を開発、9月初旬よりホシザキの販売会社を通じて発売する。
様々な理由で食器洗浄機を導入できない現場
 ホシザキでは強みである直販体制を活かし、食の現場のお客様の声を傾聴することで、お客様の課題解決につながる製品をいち早く開発•製造•上市できるよう努めている。お客様の声を聴く中で、飲食店や介護老人保健施設(老健)、保育園などにおいては、予算、スペース、電源容量、給排水工事など様々な理由で食器洗浄機を導入できないケースが多いことがわかってきた。一部では家庭用の食器洗浄機を導入しているものの、業務用として使用するには、かかる時間、処理能力、機能面に課題があった。
 人手不足も深刻だ。コロナ禍において一時的に人員削減を行った影響で、コロナ5類移行後も人手が戻らないという声が多く聞かれるようになっている。手洗いでの食器洗浄業務が働き手の意欲維持に影響している実態もあり、より魅力的な職場形成のためにも、条件の合う食器洗浄機があれば導入を望む現場があると考えられる。

業務用小形食器洗浄機_JW-100A
業務用として小さな卓上タイプを新提案
 ホシザキではこのような課題を解決するために、初めて卓上に設置できる業務用小形食器洗浄機を開発した。現行の同社最小サイズの食器洗浄機※1と比べて、37%の容積縮小を実現した。業務用で求められる機能を備えながら、小さな工事でスペースの限られた場所でも設置可能だ。既存設備を利用して設置可能 
・既存の蛇口のお湯の利用(給湯分岐)、シンクへの排水により大掛かりな給排水工事が不要。工事が理由で導入できなかった場所でも設置できる
1サイクル約6分※2、自由度の高いラックで連続•大量洗浄が可能
・蛇口からのお湯を利用することにより、機器内で使用する水を温めるための時間が無くなり、1サイクル約6分※2の洗浄時間を実現した。
・取り外し可能な標準装備の2つのラックを交互に使うことで1時間当たり10回の洗浄が可能
・ラック内の自由度が高く、洗浄対象物によってレイアウト変更が容易。同じ形の食器を使うことが多い業務使用では一度に大量の食器を洗浄できる。
高い洗浄力
・上下回転ノズルによりすべての食器に上下から直接お湯を吹き付ける。4.8リットルの水を循環させ、上下あわせて一分当たり100リットル相当※3の力強い水流により、高い洗浄力を発揮する
少ない電力、少ない水量でコスト削減、環境影響も小さく
・消費電力※4が少なく、電力容量に余裕がない環境でも使用できる。
・手洗いと比べ使用水量が少なく※5、節水できる。
・連続洗浄時は、前サイクルの最後のすすぎ水を、次サイクルの洗浄水として再利用する。
<製品概要>
製品名:JW-100
外形寸法(mm):幅400x奥行530x高さ500
価格:オープン価格
発売時期:2023年9月初旬
※1:JWE-300TB(幅450x奥行450x高さ830(mm))との比較
※2:標準コースの1回目の洗浄時。標準コースの連続洗浄時の2回目以降は1サイクル約5分
※3:全揚程2メートル時のポンプモーター単体の1分当たり吐出量として
※4:消費電力は130ワット(50ヘルツ)/170ワット(60ヘルツ)で、同社現行最小モデル(JWE-
        300TB)の700ワット(50ヘルツ/60ヘルツ)と比較し、81%~76%削減
※5:標準コース使用水量:約15リットル、手洗い:約35リットル(つけ置き5リットル、すすぎ
        30リットル(1分当たり5リットルで5分使用)と仮定した場合)