2022.11.14(月

逆転の発想!?蒲鉾メーカーの挑戦。カニカマは作れないが
蒸し松葉がにならできる!鳥取•境港の蒲鉾メーカーが蒸し
松葉がにを11月15日に新発売(モリイ食品)


   (株)モリイ食品(本社鳥取県境港市、中村俊介代表取締役社長)が運営する「ちくわ•かまぼこ」販売店【練屋•かまの穂】は、長年培ってきた経験を生かした独自の手法で11月15日(火)に【モリイの蒸し松葉がに(商標登録出願中) (※1 )】を数量限定で自社運営のネットショップで販売を開始する。
商品開発のストーリー
   海外でも人気の高い「カニカマ」。同社でも作ることができないかとお問い合わせを頂くが、カニカマを作るにはスライサーで蒲鉾を切断するなど、カニ身に似せるために形状を繊維にするための特殊な専用機械が必要だ。同社には大きな蒸し器はあるが、その様な機械はなく導入予定もない。
   3年前に就任した同社の代表は、鳥取市内にある創業96年の鮮魚•松葉がに仲買業「中村商店」の社長を兼務している。ですので本物の松葉がにを手に入れることは容易い、また本社工場には蒸し器もある。「ならば松葉がにを工場でそのまま蒸してみてはどうか」ということになり、昨年より蒸し松葉がにの開発がスタートした。
   テストを繰り返し、蒸すことで松葉がに本来の旨みや味わいを包み込めることがわかった。試食をした従業員から、蒸した松葉がには『味が凝縮している』『カニ身が固くならない』などの声があがったことで確信に変わった。
   11月6日に松葉がに漁解禁を迎え、11月15日「かまぼこの日」(※2)に本物の松葉がにを丸ごと蒸し上げた「蒸し松葉がに」を発売する。本社工場では基本的に練りものの製造を行なっているため、数量を限定し、随時予約販売をさせていただく。ご注文を受けたのち、週末にお届けできるよう毎週金曜日に、境港で水揚げされた新鮮な松葉がにを蒸して発送する。
(※1)商品名である「モリイの蒸し松葉がに」は、現在商標登録出願中
(※2)全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会(現日本かまぼこ協会)によって1983年に制定

 
<商品概要>
商品名:モリイの蒸し松葉がに(タグ付き)大サイズ
重さ:1杯蒸し後 約700g(※蒸す前は約800g)
価格:19,440円(税•送料込み)~ ※価格は水揚げ時期により変動する
販売期間:2022年11月15日(火)~2023年2月28日(火)
販売数:【限定数】50杯/週 ※商品の性質上、事前予約販売とさせていただく
発送日:モリイ食品 公式オンラインストア https://kamanoho.shop-pro.jp
 
今後の予定
   今回は当社の技術のひとつである「蒸し」を活用した商品開発となったが、私たちは健康によいとされる魚食を普及推進するためにも、日々、現代の食卓においしくて楽しめる練り製品の研究開発をしている。長年ご家庭で食べられている身近な食品ではあるが、その消費は残念ながら年々落ちている。しかし、私たちは練りものの可能性を信じている。来月12月には一般の方を対象にした「魚のすり身を使ったオンライン料理教室」の実施に向けて準備を進めている。また、「練りもの新しい文化の創造」がモリイ食品のコンセプトであるが、その課程にある「蒸す」ことにもこれからも注目していきたいと考えている。
■モリイ食品について
   モリイ食品は全国有数の水揚げを誇る鳥取県境港で、創業以来全国の企業様を顧客として練り製品の卸販売•委託製造(OEM)を行い、商品開発力を培ってきた。さまざまな商品開発をしながら考えていたことがある。それは「ねりもののおいしさと可能性はまだまだ広げられる」ということ。この考えのもと、練りもの新しい文化の創造「ねりものラボラトリー」をコンセプトに掲げ日々活動を行っている。幅広く一般のお客さまに練りものの可能性•楽しみ方をご提案するため2022年4月に境港水産物直売センター内に店舗「練屋•かまの穂」を初出店した。7月、公式オンラインストア開業。11月15日「モリイの蒸し松葉がに」販売開始する。
<会社概要>
会社名:株式会社モリイ食品
代表者:代表取締役 中村俊介
所在地:鳥取県境港市福定町77
創業:1995年9月
事業内容:魚肉ねり製品の製造•販売
URL: https://kamanoho.jp
 
   この件に関するお問い合わせ先は(株)モリイ食品営業部 (担当)山崎まで(電話0859-44-9100[Email] k.yamasaki@kamanoho.jp)。