サトウ食品(株)(本社新潟市、佐藤元代表取締役社長)は、約45億円を投じて同社のパックごはん専用工場である聖籠ファクトリー(新潟県北蒲原郡聖籠町)に新たな生産ラインを増設することを決定した。
   これにより、聖籠ファクトリーの生産ラインは現在の1ラインから2ラインに増加し、同社の米飯ライン数は9ラインから10ライン体制となり、「サトウのごはん」の生産能力は、現在の日産約103万食から123万食へ大幅に伸長する(年間では4億食体制)。
   同社は1988年に世界ではじめて無菌化包装米飯「サトウのごはん」を世に送り出して以来、「ご家庭で炊いたごはんと変わらぬ美味しさ」をコンセプトとして生産の拡大と品質の追求に努めて来ており、これまでに多くのお客様から高い評価をいただいている。
   この間、消費者の生活スタイルの変化とともに、パックごはんの需要は高まり続け、以前の「非常食」という位置づけから、「日常食」としての地位を確立するに至った。昨今では日常の食卓での利用機会が増加している事や、輸入穀物の価格高騰による米食への回帰などもあり、パックごはん市場の更なる拡大が見込まれている。
   同社におけるパックごはんの売上高もこの10年間で約2倍にまで伸長し、当年度の第１四半期の売上高についても前年同期比14.0％増と右肩上がりで成長を続けている。こうした同社を取り巻く事業環境の変化を背景として、同社は今後も市場の需要に応えつつ、持続的な企業価値の向上を実現していくためには、パックごはんの一層の生産体制の強化が不可欠であると考え、生産ラインを増設する。
   今回の設備投資により、さらなる生産効率の向上と作業負荷の軽減をはかり、安定的に安心•安全な商品を市場に供給する、持続可能な生産拠点の実現に努めていく。
■増設設備の概要
所在地：新潟県北蒲原郡聖籠町東港5丁目626番23ほか
投資額：約45億円
生産品目：無菌化包装米飯「サトウのごはん」
生産能力：日産20万食(年間6,500万食)
着工•稼働：2023年3月着工、2024年2月生産開始(予定）
■同社のパックごはん生産能力(日産）

【サトウのごはん売上高の推移】


【聖籠ファクトリーの主要生産品目】

サトウのごはん 新潟県産コシヒカリ
 
【聖籠ファクトリー外観】

   ちなみサトウ食品(株)(URL: https://www.satosyokuhin.co.jp/)は製造業で、本社を新潟県新潟市東区宝町１３－５に置く。電話番号は025-275-1100 、代表者名は佐藤 元氏、上場は東証2部、資本金は5億4300万円、設立は1966年10月。