「ヤクルト ニュースレター 」
スポーツと「乳酸菌 シロタ株」
2012(平成24)年に国が策定した「スポーツ基本計画」では、成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度、週2回以上を30%程度とすることをめざしており、日本のスポーツ人口はさらに増加すると予測されます。今回は、スポーツを楽しむすべての人に役に立つ、「乳酸菌 シロタ株」に関する情報をお知らせします。
■スポーツ人口は増加傾向に
笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2012」によると、定期的にスポーツする人は年々増加傾向にあり、さらに、よりハードなスポーツを習慣的に行う人も増えています(グラフ1)。
■運動するほどカゼをひく(?!)
「スポーツをする人は健康的だ」と思いがちですが、必ずしもそうではないことがわかっています。運動の強度と上気道感染症(いわゆるカゼ)の関係を見ると、中等度(ウォーキング等で軽く汗をかく程度)の運動習慣を持っている人は、運動習慣のない人よりも感染リスクは低くなりますが、アスリートのように過度の運動を行っている人は、逆に感染リスクが高くなっています(グラフ2)。
一般の人が1年間に2~3回カゼをひくのに対し、アスリートは5~6回と言われており(Usui et al, J Phys Fitness Sports Med 2012;1:175-181)、カゼをひくリスクが高く、それだけコンディション管理が重要になります。
実際、マラソンに参加した人と、参加しなかった人を比較した調査では、マラソンに参加した人のほうがカゼをひく割合が多かったという結果が出ています(グラフ3)
このように、肉体的・精神的にストレスを受けやすいアスリートは、免疫が低下しがちで、コンディションを整えることが難しいのです。
■腸は人体最大の免疫器官
カゼは、ウイルスの感染が主な原因ですが、私たちの体には「免疫」というシステムが備わっており、ウイルスなどの外敵(病原体)に対し、免疫細胞の働きによって体を守ってくれています。
特に、腸にはカラダ全体の免疫細胞の半数以上が集まっていることから、人体最大の免疫器官といわれています。
アスリートは、アミノ酸やビタミンなどで体調管理を行うことが知られていますが、そんなアスリートの体調管理に、「乳酸菌 シロタ株」が役立つことがわかっています。生きたまま腸内に到達する「乳酸菌 シロタ株」は、おなかの中の良い菌を増やし悪い菌を減らして腸内環境を改善し、おなかの調子を整えます。
ストレスでおなかの調子を崩してしまうと、トレーニングに支障が出ますし、本番の結果にも影響します。「乳酸菌 シロタ株」で腸内環境を改善することは、アスリートのコンディションづくりにも役立つと考えられます。さらに、近年「乳酸菌 シロタ株」の継続摂取によるスポーツ選手のカゼ発症リスクの低減効果が明らかになりました。今回は、この研究成果について、詳しくご紹介します。
この件に関するお問い合わせ先は、(株)ヤクルト本社広報室まで(電話03-3574-8920 担当:宮岡、木村、村山、丸山)。