もっちり感がアップ、コクのある味わいに
「ゆめちから入り食パン」 1月25日からリニューアル



 Pasco(敷島製パン(株))は、北海道産の超強力小麦「ゆめちから」を使用した「ゆめちから入り食パン」の味わいやパッケージを変えて、1月25日から東北・関東・中部・近畿・中国・四国地区でリニューアル発売する。
 また、今回、食パンのリニューアルを機に小麦「ゆめちから」のシンボルマークを制作し、ゆめちからを使用した商品のパッケージに表示している。これは同社以外の事業者も使用できるアイコンとしてライセンスフリーで提供し、このシンボルマークが様々な食品を通して消費者の目に留まることにより、国産小麦の現状や同社の想いがより多くの方に伝わることを目指している。

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 同社は北海道産の超強力小麦「ゆめちから」を使用した食パンを、2012年6月に初めて期間限定(1ヵ月間)で発売し、2013年4月からは通年販売している。
 また、2013年6月に地域限定で販売しているフランスパン(バゲット※中部・近畿・中国地区のみ、バタール※中部地区のみ)で使用する小麦粉の一部を「ゆめちから」に変更、2013年9月には「ゆめちから」を使用した本格ベーグル「MY BAGEL(マイベーグル)」シリーズ4種類を発売、11月には食卓ロール「ゆめちからブランロール」を発売、と「ゆめちから」を使用した商品の拡充を図って来た。なかでも食パンは、通年販売開始からまもなく1年を迎えようとしていることもあり、より今の嗜好にマッチする食感と味を追求し、1月25日からリニューアル発売するに至った。

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 リニューアルのポイントは、もっちり贅沢な味わいにしている。
(1)もっちり感がさらにアップし、ミミはやわらかく

  • 「ゆめちから」を使用したパンはもっちりとした食感が特長。その特性がクラスト(パンのミミ)にやや強めの噛みごたえを生み出していたが、リニューアルにあたって、より食べやすい食感を目指し、もっちり感をさらにアップする一方で、ミミはやわらかく仕上げた。

(2)よりコクのある味わいに

  • 近年、コクやうま味といった深い味わいが好まれている。そこで、北海道産の生クリームとバターを増量し、さらに全粉乳とバターミルクパウダーを加えることで、乳製品のコクをプラスした。また、噛んだ時に感じる小麦本来の自然な甘みもアップしている。

(3)パッケージに小麦「ゆめちから」のシンボルマークを表示         

  • 「ゆめちから入り食パン」のリニューアルを機に、スマイルした口元が小麦の穂の形になっている、小麦「ゆめちから」のシンボルマークを制作した。2月1日からはこのマークを、食パンだけでなく「ゆめちから」を使用した商品ラインナップのパッケージに表示する。
  • さらに「ゆめちから」を使用している商品であれば、全ての事業者が使用できるマークとして、ライセンスフリーで提供する。

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 商品の販売エリアは、東北・関東・中部・近畿・中国・四国地区、ラインナップは4・5・6枚スライス、4枚スライス2枚入、6枚スライス3枚入。5枚スライスは中部地区以西のみとなる。販売店は、量販店、コンビニエンスストア。参考小売価格は220円(税抜き)、2枚入、3枚入は110円(税抜き)。販売計画では5千万円(月間)、「ゆめちから」を使用した商品全体では2.8億円(月間)を見込んでいる。
 その他に、1月25日~4月10日までの期間実施する春のキャンペーンの対象商品に「ゆめちから」を使用した商品も加えて訴求する(地域限定商品 バゲット、バタールは除く)。キャンペーンでは、対象商品についている応募券30点分を一口として、店頭に置いてある応募用紙に貼りご応募いただいたお客さまに、Pascoオリジナル「リサとガスパールの春トート!」をもれなくプレゼントする。お客さまからのお問い合わせ先は、お客さま相談室 (フリーダイヤル)TEL:0120-084-835。
 参考までに「ゆめちから」は、農研機構北海道農業研究センターが開発した、パンの製造に重要なグルテンをつくるたんぱく質が多く含まれる超強力小麦。日本で多く作られている中力小麦とのブレンドにより高い製パン適性を示すほか、中華麺やパスタなど幅広い活用が期待されている。今、世界的な食料価格の高騰や、食の安全・安心に対する意識の高まりなどにより、食料自給率が注目されている。 日本の小麦の自給率は約11%。なかでもパン用小麦はさらに低くわずか3%と、ほとんどを輸入に頼っている。
 「ゆめちから」は、もっちりとしたおいしいパンができる上、病気に強く、収穫量を多く見込めることから、国産小麦の利用用途を広げ、食料自給率の向上に大きく貢献できる品種と期待されている。
 Pascoの食料自給率向上への取り組みと背景について。93年前、創業者である盛田善平は、当時の社会不安や、米騒動が起きるような食料不足に心を痛め、パンづくりで社会に真献しようと考えた。「金儲けは結果であり、目的ではない。食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する」。この盛田善平の創業の理念は今も受け継がれており、これからも変わることなくPascoが守るべきものと考えている。
 今後、世界的に穀物の需給がひっ迫することを見据え、日本は食料自給率を向上させる取り組みを続けている。 この社会的な課題に対して、Pascoが貢献できることが何かある。そんな考えを巡らせていたところに、「ゆめちから」との運命的な出会いがあった。生産者と連携して、お客さまに安心して美味しく召し上がっていただけるパンをつくる、つくり続ける。こうした取り組みの積み重ねが、食料自給率の向上に役立つと考えている。
 この件に関するお問い合わせ先は、敷島製パン(株) 総務部広報室 松本、木村まで(TEL052-933-2112、FAX052-933-2172)。メールはdaigo-matsumoto-19427@pasconet.co.jp(松本)、yoko-kimura-22082@pasconet.co.jp(木村)。