北信地域のネギ類野菜の栽培ほ場で、難防除病害「黒腐菌核病」を確認した。本病は多発すると収量、品質が大きく低下する。「発病を確認した場合は、速やかに防除して下さい」と呼びかけている。
◆対象品目 たまねぎ、ねぎ、にんにく
◆発生確認の経過
〇令和６年５月、北信地域のたまねぎ、ねぎ、にんにくの栽培ほ場で、地上部の生育が悪く、地下部(鱗茎等)の表面に白色の菌糸塊と黒色小菌核が付着する株がみられた。
〇県野菜花き試験場で遺伝子解析等を行ったところ、これまで本県では未確認であった黒腐菌核病「病原菌：Sclerotium cepivorum Berkeley(かびの一種)」であることが判明した。
 
※菌核(病原菌の耐久体）
写真の複数の黒い粒

図１葉が黄化し生育不良のにんにく     図２鱗茎に形成された菌糸塊と菌核※(にんにく）
◆主な防除対策
〇発病株は見つけ次第早めに抜き取る。発病株や被害残渣はそのまま鋤き込まず、ほ場外に持ち
   出し処分する。
〇苗は無病なものを用いる。また、発病ほ場を苗の育苗床にしない。
〇病原菌を他のほ場へ拡散させないため、作業機械等の洗浄は丁寧に行う。
〇酸性土壌で発生が助長されるので、石灰資材により土壌 pHをアルカリ性に調整する。
◆お問い合わせ先
・長野県病害虫防除所 電話026-248-6471(直通）
・特殊報詳細 https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo

   この件のお問い合わせは長野県病害虫防除所 藤永、若林まで(電話026-248-6471<直通>   FA X026-248-6473   E-mail bojo@pref.nagano.lg.jp)。若しくは県農政部農業技術課 環境農業係
篠原、堀まで(電話026-235-7222<直通> FAX026-235-8392 e-mail:
nogi@pref.nagano.lg.jp)