2023.07.03(月) |
〔2022研究成果トピックス〕
⻑野県の農業関係の試験場が令和4年度に
開発した新品種・新技術を紹介
|
---|
県内の農業•畜産関係の5試験場が令和4年度に開発した新品種•新技術等の中から、以下の4つの主な成果を「2022 研究成果トピックス」として紹介する。
【新品種】ジュース用トマト「⻑•野交(ちょうやこう)59号」
多収で果汁の品質が優れる新品種「⻑•野交59 号」を開発した。※リーフカバー葉の茂りで果実を覆う性質のこと。
リーフカバー※を形成した収穫初期の様子
※リコペン(リコピン):トマトの色素で抗酸化作用がある機能性成分
●果汁の糖度やリコペン※含量が安定して高い果実の比較
●リーフカバーを形成しやすく、果実の日持ち性が優れる
【新技術】日本すもも「シナノパール」の果肉 褐変を軽減する新梢(しんしょう)管理技術
日本すもも「シナノパール」において、生育中に果肉が褐変して落果する障害が発生した。この現象を解明し、新梢※の管理などを適正に行うことで、この障害を軽減できることを確認した。 ※新梢とはその年に新しく伸びた枝のこと。
果肉褐変障害の様子(上:果実表面)
果肉褐変障害の様子(下:果肉内部)
【障害を軽減する管理技術】
●発芽後、芽かき
●5月、新梢を半分程度に切り詰め
●6月以降、伸びすぎた枝の除去
【新技術】もみ殻添加による温室効果ガスの発生を抑制した堆肥製造技術
もみ殻を混和して家畜排せつ物を堆肥化する際、水分を少なく管理すると、標準(73%水分)に比べて低水分(65%水分)で温室効果ガスの発生が3~ 4 割減ることがわかった。
異なる水分含量による温室効果ガス発生量※の比較
※堆積開始時の有機物1kgあたりの発生量
【新技術】イネ縞葉枯病防除の要否の判定と抑制苗箱施薬剤※による防除技術
この病害について、その年の発生状況から翌年の防除要否を判定する目安を確立した。目安を超えた場合、苗箱施薬剤を使うことで効率的な防除が可能。※苗箱施薬剤 苗箱で苗を育てる時に使う農薬である。
イネ縞葉枯病の主な特徴
詳しくは、農業関係試験場ホームページの研究成果トピックス「農業技術レーダー」をご覧下さい( https://www.agries-nagano.jp/research
右の二次元バーコードからもアクセスできる)
この件のお問い合わせは長野県農業試験場 企画経営部 (担当)大池、楢本まで(電話026-246-2412<直通> FAX026-251-2357 E-mail nogyoshiken@pref.nagano.lg.jp)。
【新品種】ジュース用トマト「⻑•野交(ちょうやこう)59号」
多収で果汁の品質が優れる新品種「⻑•野交59 号」を開発した。※リーフカバー葉の茂りで果実を覆う性質のこと。
リーフカバー※を形成した収穫初期の様子
※リコペン(リコピン):トマトの色素で抗酸化作用がある機能性成分
●果汁の糖度やリコペン※含量が安定して高い果実の比較
●リーフカバーを形成しやすく、果実の日持ち性が優れる
【新技術】日本すもも「シナノパール」の果肉 褐変を軽減する新梢(しんしょう)管理技術
日本すもも「シナノパール」において、生育中に果肉が褐変して落果する障害が発生した。この現象を解明し、新梢※の管理などを適正に行うことで、この障害を軽減できることを確認した。 ※新梢とはその年に新しく伸びた枝のこと。
果肉褐変障害の様子(上:果実表面)
果肉褐変障害の様子(下:果肉内部)
【障害を軽減する管理技術】
●発芽後、芽かき
●5月、新梢を半分程度に切り詰め
●6月以降、伸びすぎた枝の除去
【新技術】もみ殻添加による温室効果ガスの発生を抑制した堆肥製造技術
もみ殻を混和して家畜排せつ物を堆肥化する際、水分を少なく管理すると、標準(73%水分)に比べて低水分(65%水分)で温室効果ガスの発生が3~ 4 割減ることがわかった。
異なる水分含量による温室効果ガス発生量※の比較
※堆積開始時の有機物1kgあたりの発生量
【新技術】イネ縞葉枯病防除の要否の判定と抑制苗箱施薬剤※による防除技術
この病害について、その年の発生状況から翌年の防除要否を判定する目安を確立した。目安を超えた場合、苗箱施薬剤を使うことで効率的な防除が可能。※苗箱施薬剤 苗箱で苗を育てる時に使う農薬である。
イネ縞葉枯病の主な特徴
詳しくは、農業関係試験場ホームページの研究成果トピックス「農業技術レーダー」をご覧下さい( https://www.agries-nagano.jp/research
右の二次元バーコードからもアクセスできる)
この件のお問い合わせは長野県農業試験場 企画経営部 (担当)大池、楢本まで(電話026-246-2412<直通> FAX026-251-2357 E-mail nogyoshiken@pref.nagano.lg.jp)。