2023.06.13(火) |
「ウナギに関する第2回科学者会合」で
4か国•地域の科学者が協同して実施する
ロードマップに合意(水産庁)
|
---|
5月29日(月)から30日(火)まで、ウナギに関する第2回科学者会合が、長野県上田市において対面形式により開催された。出席者は日本、中国、韓国、チャイニーズ•タイペイの研究者、行政官及び業界関係者、カナダのアメリカウナギの研究者が出席した。
ニホンウナギ資源の持続的な利用のためには、ニホンウナギの漁獲や養殖等を行う全ての関係国•地域が協力していく必要があり、これらの関係国•地域間では、2012年から「ウナギの国際的資源保護•管理に係る非公式協議」(非公式協議)を開催して、議論が行われている。
2021年に開催された第14回非公式協議において、ウナギ類の保存管理措置に関する科学的な助言の提供等を行うための科学者会合を定期的に開催することに合意し、2022年に第1回科学者会合を開催した。
ウナギに関する第2回科学者会合の結果概要は次の通り。
(1)ニホンウナギを含むウナギ類に関する科学的知見について、出席した科学者から発表を行い、意見交換及び情報共有を行った。
(2)ニホンウナギを含むウナギ類の調査研究の連携強化のため、4か国•地域の科学者が協同して実施するロードマップに合意した。
ア.資源動向の把握•予測のため、研究者の緊密な関係の構築と、環境DNA等の漁業独立データを含むウナギ種の長期時系列データの収集•整理。
イ.ウナギ類の産卵場への回遊経路を把握するため、ウナギに装着するタグ等の関連技術の情報の交換。
ウ.入手したア及びイに関するデータの解析•評価。
(3)シラスウナギ、稚ウナギ(クロコ)及びウナギ成魚の漁獲、池入れ、養殖及び貿易の各ステージにおけるウナギ統計の標準様式の改訂案を策定した。
(4)次回の第3回科学者会合を来春に日本において開催することで合意した。
<参考>
●令和3年7月27日付けプレスリリース「ウナギの国際的資源保護•管理に係る第14回非公式協議」の結果についての共同発表について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/210727.html
●令和4年4月15日付けプレスリリース「ウナギに関する第1回科学者会合」の結果概要についてhttps://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/220415.html
●令和4年7月15日付けプレスリリース「ウナギの国際的資源保護•管理に係る第15回非公式協議」の結果についての共同発表について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/env-inv/210727.html
●令和5年5月24日付けプレスリリース「ウナギに関する第2回科学者会合」の開催についてhttps://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/230524.html
●ウナギをめぐる状況と対策について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/attach/pdf/unagi-55.pdf
この件のお問い合わせは水産庁 増殖推進部 漁場資源課 (担当)岡添、髙橋まで(電話03-3502-8111<代表>内線6810 ダイヤルイン03-3502-8486)。