2022.10.01(土)

「令和3年木材需給表」の公表 、国産材の
供給量は12年連続で増加し、木材自給率は
41.1%(林野庁)

   林野庁は令和3年(2021年)の木材需給に関するデータを集約•整理した「令和3年木材需給表」を取りまとめ公表している。
<木材需給表の概要>
   林野庁は、毎年(1月~12月)の木材需給の状況を明らかにするため、農林水産省「木材統計調査」財務省「貿易統計」林野庁「特用林産物生産統計調査」「木質バイオマスエネルギー利用動向調査」等を活用して、我が国の木材の需要•供給量を丸太換算し、用材(製材品や合板、パルプ•チップ等に用いられる木材)、しいたけ原木及び燃料材に区分して取りまとめ公表している。
<木材の需要>
   令和3年(2021年)の木材の総需要量は8,213万2千立方メートルとなった。前年と比較すると769万3千立方メートル(10.3%)増加し、総需要量は令和元年(2019年)と同水準まで回復した。これは前年に比べ、用材が575万立法メートル(9.4%)増加したこと、しいたけ原木が4千立方メートル(1.7%)増加したこと、燃料材が193万9千立方メートル(15.1%)増加したことによる。また、輸出量は325万1千立方メートルとなった。前年と比較すると24万2千立方メートル(8.0%)増加した。<木材の供給>
(1)国内生産
   令和3年(2021年)の国内生産量は、3,372万3千立方メートルとなった。前年と比較すると257万4千立方メートル(8.3%)増加した。国内生産量は平成22年から12年連続で増加している。これは前年に比べ、用材が214万7千立方メートル(9.8%)増加したこと、しいたけ原木が4千立方メートル(1.7%)増加したこと、燃料材が42万3千立方メートル(4.7%)増加したことによる。

   令和3年(2021年)の輸入量は、4,840万9千立方メートルとなった。前年と比較すると511万9千立方メートル(11.8%)増加した。これは前年に比べ、用材が360万3千立方メートル(9.1%)増加したこと、燃料材が151万6千立方メートル(39.1%)増加したことによる。

木材自給率の動向
   令和3年(2021年)の木材自給率は41.1%となった。前年と比較すると0.7ポイント低下した。このうち、建築用材等の自給率は48.0%で前年と比較すると0.8ポイント上昇、非建築用材等の自給率は35.5%で前年と比較すると2.0ポイント低下した。
<添付資料>
令和3年木材需給表(PDF : 424KB)
参考資料 木材需給の推移等(PDF : 182KB)
   過去の木材需給表や長期累年統計表は以下のリンクからご覧下さい(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/mokuzai_zyukyu/index.html)。
 
   この件のお問い合わせは林野庁林政部 企画課 (担当:統計調査班)水内、笹井まで(電話03-3502-8111<代表>内線6061  ダイヤルイン03-6744-2219)。