2022.05.02(月) | タマネギのケルセチンが認知機能の維持に有効 北海道で栽培されているタマネギ「さらさらゴールド」 特にケルセチンが豊富(生研支援センター) |
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生物系特定産業技術研究支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取り組みを実施している。
今回、紹介するのはケルセチンの豊富なタマネギが加齢に伴い低下する認知機能の維持に役立つという研究報告である。65歳以上の高齢者の6人に1人が認知症を患っているといわれる中、農研機構や北海道情報大学などのグループは、ケルセチンが高齢者の認知機能の維持に役立つ可能性に着目して研究を行った。
ケルセチン含有量が多いタマネギ「さらさらゴールド」の粉末を食べた人は、ケルセチンを含まないタマネギ粉末を同量食べた人に比べて認知機能検査で点数が高くなり、タマネギのケルセチンが認知機能の維持に役立つことが示された。
「さらさらゴールド」は、(株)植物育種研究所(北海道栗山町)が育成したケルセチンの豊富なタマネギだ。北海道北見市とその周辺で栽培され、秋から冬にかけて各地のスーパーマーケットなどで販売されている。
また、(株)植物育種研究所は、「さらさらゴールド」を機能性表示食品として消費者庁に届け出た。機能性表示食品として広く販売されるようになれば、身近なタマネギが認知機能の維持に役立つ野菜として注目されることになりそうだ。詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧下さい。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/152122.html
これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全35話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html
この件のお問い合わせは生物系特定産業技術研究支援センター 企画情報部企画課 (広報担当者)