2021.03.03(水)

3月5日は“啓蟄”春到来、野菜には花が咲く

意外と知らない“野菜のお花”、かわいくて

個性的な形がおもしろい(タキイ種苗)

 タキイ種苗(株)(京都市下京区、瀧井傳一代表取締役社長)は、普段は目にする機会が少ない“野菜の花”を紹介し、野菜の秘められた魅力をお伝えている。
 3月5日は二十四節気の一つ“啓蟄(けいちつ)”だ。土の中で冬ごもりをしていた虫が地上へ出てくる季節とされている。この時期は虫だけでなく、冬を越した葉物野菜や根菜なども種子をつけるために、花を咲かせる準備をしている。
 そして春から夏にかけて、様々な花を咲かせる。あまり見かけない野菜の花を知ると、普段食べている野菜の見方が変わるかもしれない。
■小さなお花がこんもり!「ニンジンのお花」

品目/ニンジン 分類/セリ科
   鮮やかなオレンジ色や赤色などの可食部とは違い、上品な白色の花を咲かせる。ニンジンは根菜のため、根を地中で肥大させたのち、しっかりと太い茎を地上部に伸ばし、花を咲かせる。花を咲かせると可食部は硬くなるため、ニンジンとしての商品価値はなくなる。そのため、ニンジン畑でも花を見ることはめったにない。 
 
■かわいいボンボン♪「タマネギのお花」

品目/タマネギ 分類/ユリ科
   白い小さな花を密集させ、まんまるとした花を咲かせるのは「タマネギ」。このように花を咲かせたものを“ねぎぼうず”と呼ぶ。タマネギやネギはねぎぼうずができてしまうと、栄養が取られてしまう。生産者は収穫前にねぎぼうずができないように注意して栽培しているため、目にする機会は少ない。 品目/ブロッコリー
■まるでブーケ!?「ブロッコリーのお花」

品目/ブロッコリー 分類/アブラナ科
   黄色の花をまるでブーケのように咲かせるのが「ブロッコリー」。ブロッコリーといえば、いつも皆さんが食べている部分は何かご存知でしょうか?実はこの黄色い花の“つぼみ”。緑色の粒の1つひとつがつぼみ、それらが集まったものを“花蕾(からい)”と呼ぶ。つぼみを食べる野菜は、ほかにもカリフラワーやミョウガがある。
 
■ほかにもかわいいお花を咲かせる野菜がいっぱい!

品目/オクラ 分類/アオイ科
   薄い黄色の大きな花を咲かせる。花を食べるために改良された“花オクラ”というものもある。

品目/ナス 分類/ナス科
   花の色は実と同じ紫色。ナスは花を見ると生育状態が分かるといわれる。花色が濃く大きな花が咲いていると順調だ。

品目/レタス 分類/キク科
   レタスはキク科に属するため、キクに似たような黄色のかわいらしい花を咲かせる。
 
 春は色々な植物が芽吹く季節だが、普段はなかなか目にしない“野菜のお花の姿”を知り、春の訪れを感じるのもおもしろい。おうち時間が増え、家庭菜園を始めようと思っている方にも、こうした野菜の新たな魅力に触れていただきたい。※ここでは代表的な野菜の花を紹介している。品種によっては形状や、色、サイズ等が異なる場合がある。 
 
   この件に関するお問い合わせはタキイ種苗(株) 広報出版部 緒方まで(電話075-365-0123  専用メールアドレス  koho@takii.co.jp)。