2019.08.16(金)

酒米の新品種の信交酒545号「山恵錦」について

関係者が一堂に会して意見交換を行う「産地検討会」

8月26日に大町市のJA大北で開催

   酒造好適米の新品種「信交酒545号(山恵錦)」のさらなる生産拡大及びブランド化を図るため、生産者や酒造の関係者が一堂に会して、栽培上の品質向上に向けた技術及び醸造上の特性等について意見交換を行う「産地検討会」を8月26日に開催する。


   日時は8月26日(月)13:30~17:00で、ほ場見学(13:45)は大町市常盤地区内、検討会(14:30)はJA大北ときわ支所で行われる。その内容は山恵錦の特徴と生産振興の状況について、(ア)品種の特徴と栽培上の留意点(イ)醸造上のポイント(ウ)現在の生産状況と今後の展開が発表される。続いて山恵錦(さんけいにしき)への取組状況の報告では、生産者代表と酒造会社代表が報告し、意見交換となる。
   この参集者は、生産関係者ではJA全農長野米穀課、JA、(一社)長野県原種センター、生産者、醸造関係者では長野県酒造組合、県内酒造会社、行政関係者では市町村、地域振興局農政課、農業改良普及センター、ものづくり振興課日本酒•ワイン振興室、工業技術総合センター、農業技術課、農業試験場ほかが参集する。

信交酒 545号「山恵錦」(さんけいにしき)とは?
・「大粒で加工適性が高い酒造好適米」の開発を目標に、酒造好適米の最高峰とされる「山田錦」の系統と冷害に強い「ゆめしなの」の系統を交配して育成した新品種
・現在「山恵錦」として品種登録出願中
どんな特徴?
・「美山錦」よりも栽培しやすく収量が多い(倒伏しにくい、耐冷性が強い、いもち病に強い)
・加工適性が「美山錦」と同等以上(大粒で心白の発現に優れ、砕米の発生が少なく、もろみ造り
   の際に溶けがよい)
・醸造した清酒(純米吟醸酒)は「味巾があり、滑らかさがある」と評価されている
信交酒 545号「山恵錦」を使用した酒の醸造状況
・平成30年5月開催の全国新酒鑑評会において、信交酒545号「山恵錦」を使用した純米大吟醸酒が最優秀の金賞を受賞したことなどによって評価が高まり、醸造する酒造会社は12社(平成29年産試験醸造)から27社(平成30年産)に増加している
 
   この件のお問い合わせは県農政部 農業技術課農産振興係 (課長)伊藤洋人 (担当)伊東亮まで(電 話026-235-7221<直通>  026-232-0111<代表>内線3069  FAX026-235-8392  E-mail nogi@pref.nagano.lg.jp)。