2018.07.02(月)

農業関係試験場が平成29年度に開発した

新技術や新品種「ブドウ⻑果11」

「イチゴ 「⻑•野53号」を紹介する

農業•畜産関係の5試験場が平成29年度に開発した新品種•新技術等の中から、主な成果を「2017 研究成果トピックス」として紹介する。
【新品種】ぶどう「ブドウ⻑果11」
  甘味が強く皮ごと食べられる赤色ぶどう新品種 「ブドウ⻑果 11」を育成した。成熟期は9月下旬(「シャイ ンマスカット」とほぼ同時期)、大粒で果皮の着色が良い。高い糖度(22~23%)、ほのかなマスカット香である。

【新品種】イチゴ「⻑•野53号」
  果実品質に優れ多収で、うどんこ病に強い、イチゴ新品種「⻑•野53号」を育成した。夏秋どり用の四季成り性品種、うどんこ病に強い。生理障害が少なく多収、甘味と酸味のバランスが良い、鮮やかな赤色だ。

【新技術】新養液栽培システム「ハンモックベンチ吸い戻し式」
  果菜類の新養液栽培システム 「ハンモックベンチ吸い戻し式」を開発した。余剰な廃液は培地内に吸い戻され、施設外に廃液を排出しないため環境にやさしい。トマトでは収量が 26%向上(土耕栽培との比較)、カラーピーマンでは収量が17%向上(かけ流し式養液栽培との比較)。

【新技術】日本なし「サザンスイート」のカラーチャート
  日本なし「サザンスイート」の収穫適期の判定に有効なカラーチャートを開発した。満開115~120日後を目安とする。指数2又は3の果実を選ぶことで、目標糖度13%以上の果実を適期に収穫することができる。

  詳しくは農業関係試験場ホームページの研究成果トピックス「農業技術レーダー」をご覧ください。https://www.agries-nagano.jp/research
 
この件のお問い合わせは長野県農業試験場 企画経営部 (部長)三田毅 (担当)峯村万貴まで(電話026-246-2412<直通>  FAX026-251-2357  E-mail nogyoshiken@pref.nagano.lg.jp)。