県水産試験場が開発した

新ブランド魚 「信州大王
イワナ」に名称決定

2015.10.16(金)

 県水産試験場が平成20年から研究に着手し、量産技術を確立した新ブランド魚「信州大王イワナ」が9月4日付けで商標登録となった。名付け親は玉村豊男氏(おいしい信州ふーど(風土)大使)。
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 命名理由は銀色に輝く見事な魚体の威風堂々としたたたずまい。 あたりを睥睨(へいげい)する面構えから勢いよく反り返る尾びれまで、一部たりとも隙を見せないその姿は、信州の清らかな水を支配する「大王」の名にふさわしい。
 しかしながら、その身肉は優しく穏やかな風味で、和食にも洋食にも合い、様々な料理を生み出す可能性を秘めている。その懐の深さも「大王」の名にふさわしいと言えるだろう。参考までに「睥睨」とはにらみつけて勢いを示す意味である。
 信州大王イワナ」の特徴は成長しても生殖能力を持たないため、産卵期の影響を受けないことから年間を通じて肉質が良く、従来のイワナより早く大きく育つ養殖魚だ。体重(ふ化後3年)は従来のイワナ600㌘であるが、信州大王イワナは1,100㌘の大きさになる。
 県ではブランド化に向けた取い組みを進めており、平成27年度は信州大王イワナ振興協議会(仮称)の設立、県調理師会技術講習会への食材提供、平成28年度は食用魚の初出荷(6トン程度)、お披露目会の開催、ポスター•リーフレットの作成、観光物産イベント等でのPRが計画されている。 「信州大王イワナ」は調理師の方々の評価も上々だ。 「刺身は身が締り旨みもある、 脂の乗りがちょうどよい、寿司にすると一段と美味しい、 味噌漬けや麹漬けが美味、今後メニューに加えたい」((一社)長野県調理師会)という。
 この件のお問い合わせは県水産試験場(場長)小原昌和 (担当)降幡充まで(電話0263-62-2281
FAX0263-81-2020)。
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