大粒で香り高く濃厚な味わい

全国シェア3位のぶどう
「ピオーネ」の出荷が始まる

2015.09.18(金)

 太陽の光をたっぷりと浴びた露地物の「ピオーネ」の出荷が始まる。 “大粒”、“種なし”で、酸味や渋みが少なく糖度が高いことが自慢の品種である。主な産地は北信地域、松本地域、長野地域で、出荷予定期間は9月中旬〜10月中旬、入手先は県内の青果店、農産物直売所等でお求め出来る。
 「ピオーネ」は、黒く濃厚な味わいの「巨峰」と緑色でさわやかな味わいの「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の4倍体をかけ合わせて生まれた品種だ。外観は巨峰に似ているが、巨峰より大粒だ。「巨峰」「ナガノパープル」等とともに県のぶどうの基幹品種として生産振興が図られている。
1_ピオーネ.jpg「ピオーネ」
 「ピオーネ」の平成24年特産果樹生産動態調査(順位、都道府県、面積(ha)、全国シェア(%))によれば、全国1位は岡山県965㌶41.5%、2位は山梨県522㌶22.5%、3位は長野県119㌶5.1%となっている。
〈産地からひとこと〉
 JA中野市では「中野市はぶどうの一大産地。「巨峰」「シャインマスカット」に次いで 「ピオーネ」が数多く生産されています。是非、旬の「ピオーネ」をご賞味ください」とアピールしている。イベント情報では記念すべき「第10回ぶどう祭り」を開催します。日時は9月26日(土)9時〜15時 9月27日(日)9時〜12時、場所は信州中野いきいき館(中野市吉田519)。30品種の試食ができ、お気に入りの品種をお買い求めいただけます。産地の問い合わせ先はJA中野市ぶどう出荷センター 担当:大塚昌克まで(電話0269-22-4400 FAX0269-23-0600)。
〈果樹試験場の「ぶどう」研究〉
 「ピオーネ」など種無し栽培を行う品種では品質向上と軽労化を図るため、枝と枝との間隔が均等になる仕立て方法「平行整枝短梢 剪定」が広く普及している。この仕立て方法を用いると、「日当たりが良く品質が向上する」「房が直線的に並んで作業効率がよい」などといったメリットがある。現在果樹試験場ではより一層の品質向上を図るため「平行整枝短梢剪定」をベースに、他の栽培技術を組み合わせた新たな仕立て方法の開発を進めている。
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 この件のお問い合わせ先は北信地方事務所農政課 農業振興係 (課長)山岸義治 (担当)穂谷政人まで(電話0269-23-0209<直通> 0269-22-3111<代表>内線314 FAX0269-23-2217)。
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